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CAPSULE 14年の歴史を横断 初ワンマン・ツアーで中田ヤスタカが見せた“ピュアな一面”とは

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 そんなCAPSULEの『“WAVE RUNNER” RELEASE LIVE- 追加公演』会場で開演前に流れていたSE(音楽)は、特撮テレビ番組「サンダーバード」のテーマだった。中田ヤスタカはCAPSULEの過去作において「ポータブル空港」、「宇宙エレベーター」、「space station No.9」などSFライクなナンバーを生み出しており、SF三部作として、スタジオジブリとともにSFアニメなミュージックビデオを制作していたことがある。そんなことを鑑みると、今回のライブの裏コンセプトは、中田ヤスタカによるDJブースを操縦席として、添乗員こしじまとしことともに宇宙船に乗って旅する様を描かれていたのかもしれない。

 定刻を過ぎた19時15分。場内は暗転し、最新アルバム『WAVE RUNNER』のイントロチューン「Wave Runner」が鳴り響き、続いてリード曲「Another World」へと流れていく。中田ヤスタカがオーディエンスを煽り、スモークが焚かれ、こしじまとしこが登場してフロアの熱気は早くも最高潮に。人気曲「more more more」では、「CAPSULE『WAVE RUNNER』リリースツアーへようこそ。今日はいっしょに楽しもうね!」とオーディエンスへ笑顔で呼びかけた。

 様々な時代からピックアップされる「WORLD OF FANTASY」、「Dreamin’ Boy」、「JUMPER」など選りすぐりの選曲が楽しい。さらに、完全にサウンドとシンクロするエッジーでスキルフルな照明やレーザーが感情をアップリフトしてくれる。そして音の素晴らしさに耳を奪われたのだ。低音が身体に響き、歌声がはっきり聴こえてくる。サウンドへのこだわりが感じられるステージワークだ。

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 途中、二人がステージから去り、LEDモニターにはインターミッションとして惑星の映像が映し出された。赤坂BLITZの地球上での座標軸“E13973 N3567”が表示され、ここで、プログレッシヴにミニマルな作風が印象的だった前作アルバム『CAPS LOCK』より「SPACE」がBGM的に流れる。中田ヤスタカは「『CAPS LOCK』は文化部というイメージなのでライブではやらない」と語っていたが、まさかの絶妙なる楽曲の使い方にテンションがあがった。

 再び、ステージに二人があらわれアルバム『PLAYER』よりキュートな歌ものチューン「Stay With You」。そして、新作より、ヘヴィなイントロから一変してメロウになる変幻自在な「White As Snow」、王道感あふれるビートがたまらない「Hero」へ。こしじまとしこがオーディエンスへ向けてCO2を発射することでさらなる盛り上がりをみせていく。

 新作に収録されたインスト・ナンバー「Dancing Planet」では、サプライズなスペシャル・ゲストとしてVERBALが登場。この日のためにリアレンジされたナンバーとして攻撃的なラップでオーディエンスを扇情しまくり、ステージを去っていった。続くは、ドラマティックにスケールの大きな「Eternity」、「In The Rain」によって、CAPSULEのセンチメンタルな魅力が解き放たれていく。

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VERBAL

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