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浜端ヨウヘイの“大きな音楽”はどこから来て、どこに向かうのか? 音楽ジャーナリスト2氏が1stアルバムを紐解く

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【リアルサウンドより】

 期待のシンガーソングライター・浜端ヨウヘイが、1stアルバム『BIG MUSIC』を6月10日にリリースし、そのダイナミックな歌唱とサウンドで評判を集めている。

 山崎まさよしやスキマスイッチ、秦 基博、さかいゆうなど、多くの優れたアーティストを輩出してきたオフィスオーガスタから、2014年11月にデビューした浜端は、これまで『結-Yui-』『無責任』という2枚のシングルをリリース。今回のアルバム『BIG MUSIC』は、“大きな男の大きな音楽”をコンセプトに、200曲以上といわれるオリジナルレパートリーの中から厳選した楽曲群に書き下ろしの新曲を加えた全12曲を収録している。宮古島のライブハウス『ズビズバー』でライブセッションをしながら録った「BELONG-BELONG」や「スーパーマン」をはじめ、京都での在住経験を反映させたラブソング「鴨川」や、浜端の自己紹介ソングというべき「大男のブルース」、2015年3月に訪れたボルネオ島で書き下ろした「Starting over」など、バラエティに富んだ楽曲が並んでいる。

 ゲスト陣には山崎まさよし(「結-yui-」「大男のブルース」)やBLACK BOTTOM BRASS BAND(「MUSIC!!」)、金原千恵子(「ラブソングみたいに」)といった豪華アーティストを迎え、プロデューサーとして1stシングルから引き続き江川ゲンタを起用している今回の作品。はたして浜端はデビューからの約半年間でどこまで成長したのだろうか。元『リズム&ドラム・マガジン』編集長の大久保徹氏はアルバムにおける浜端の変化について、バックミュージシャン陣の功績が大きいと語る。

「『BIG MUSIC』は一部を除いて、ドラムに江川ゲンタ、ベースにカナミネケイタロウ、ギターに西慎嗣という頼れるプレーヤー陣を迎えて制作されており、この起用がアルバムに盤石のバンドアンサンブルを生んでいます。この3人のなかでは若手であるカナミネは堅実なプレイをしていますが、西と江川はバックでときたま遊び心のある演奏をしながらも、歌をしっかりと引き立てるような振る舞いも見せており、隠れたアルバムの核といえるでしょう」

 続けて同氏は、プロデューサーを務める江川ゲンタの仕事ぶりも絶妙であると評する。

「宮古島で録音した『BELONG-BELONG』や『スーパーマン』は、ライブレコーディングならではのラフさを残しつつ、丁寧にパッケージングされた楽曲だと感じました。それに、こういった形で録音したことにより、浜端の誠実さや繊細さが伝わってきたことは、アルバムにおいて見せた新たな一面だと思います。また、そんなバンドサウンドにおいても、弾き語りを出自とする浜端の歌はしっかりと前に出ています。これは彼の歌唱力が如何なく発揮されていることの表れであり、楽器の伸びを活かしつつ、浜端が歌う言葉数の多い歌との交通整理も綺麗にディレクションした、江川さんのプロデュース力の賜物ですね」

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