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週刊誌スクープ大賞

「7月AVデビュー」元・地方局女子アナは誰だ!?

 ポストは安倍首相への批判のつもりなのだろう、田中角栄の「金言集」をカラーで16ページもやってきた。

 角栄元総理は人気も実行力もあったが、政治家としての評価はまた別のところにあると、私は思うが、言葉だけを抜き出してみると「いいこと言っとるやん」というものがある。いくつか紹介してみよう。

「いい政治というのは、国民生活の片隅にあるものだ。目立たず、慎ましく、国民の後ろに控えている。吹きすぎて行く風――政治はそれでいい」

「人の悪口を言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず、自分がすべて正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない」(これなんか見事な安倍批判だ)

「優れた指導者は人間を好き嫌いしない。能力を見分けて適材適所に配置する。肝心なのは、大事を任せられる人を見つけることだ」(お友達ばかりを重用している安倍首相には耳の痛い言葉だろう)

「人生で重要なのは『間』だ。イノシシのように一本調子なのはうまくいかない。よく人間を観察しなければならない」(憲法改正に猪突猛進して周りを見ない安倍首相はうまくいくはずがない)

 現代は「来た!来た! 次は2万2000円だ!」と大はしゃぎの株特集を組んでいるが、皮肉なことにその発売日にasahi.comはこう伝えている。

「29日の東京株式市場は大幅続落している。日経平均株価の午前終値は、前週末比368円81銭安の2万0337円34銭。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まり、東京市場は売り一色に。東証一部銘柄の95%超が下げる全面安となり、下げ幅が500円を超える場面もあった」

 アベノミクスも頭打ちで、支持率も急降下。これでは安保法制法を強行採決などできはしないと、私は思う。

 ところで、取次の栗田出版販売が6月26日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。出版取次では過去最大の倒産である。負債総額は約134億9,600万円。ピーク時の1991年10月期には売上高が約701億円あったが、昨年9月期の売上高は329億3,100万円と、半分以下にまで落ち込んでいたそうだ。

 大阪屋のように大手出版社が支援の手を差し伸べなければ、すでに本社を移転し、不動産も売却していたこともあって、こうなるのは、もはや時間の問題であったのだろう。

 業界では、大阪屋と一緒になるという見方が多いようだが、出版業界のドミノ倒しがいよいよ始まったという気がしている。

 出版不況と言いながら長年ほとんど何もしてこなかった出版界が、このまま続くわけはない。知恵者もリーダーシップを持った者もいない業界が、どういう形で崩壊していくのか。背筋がゾクッとしてくる。

 酒鬼薔薇聖斗事件の元少年Aが手記『絶歌』(太田出版)を発表して以来、大きな波紋を広げて今も収まらない。

 遅ればせながら、私も読んでみた。第一印象は、この文章は“作家崩れ”の編集者の手がかなり入っていると思った。それに、一部と二部の文章が微妙に違う気がするのは、担当編集者が替わったからだろう。

 内容は一言でいえば、手記ではなく“できの悪い”私小説である。亡くなった祖母の死やナメクジの解剖、猫を殺すシーンは克明に書いているのに、事件については拍子抜けするぐらい触れていないのは、Aと担当編集者に、この本をなぜ出すのかという根本的な問題意識が薄いからであろう。

 本の中でAが、自分はカネに対する執着心が強いと言っているが、本を書いたのはカネを稼ぐことが目的だったのではないのか。「僕にはこの本を書く以外に、もう自分の生を掴み取る手段がありませんでした」という切実なものはほとんど感じられない。

 これが18年もの間、自分が犯した罪と向き合ってきた人間の書いたものなのか。Aと編集者が、真剣に彼が起こした事件について議論を積み重ねた痕跡は読み取れなかった。こういう箇所がある。

 十代の少年から「どうして人を殺してはいけないのですか?」と聞かれ、今の自分ならこう答えるという部分である。

「『どうしていけないのかは、わかりません。でも絶対に、絶対にしないでください。もしやったら、あなたが想像しているよりもずっと、あなた自身が苦しむことになるから』
哲学的な捻りもない、こんな平易な言葉で、その少年を納得させられるとは到底思えない。でも、これが少年院を出て以来十一年間、重い十字架を引き摺りながらのたうちまわって生き、やっと見つけた唯一の、僕の『答え』だった」

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