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宣伝効果バツグン!? 韓国広告界で“おバカ”CMが大ブーム!

「ピラッシッケ」CM

 そして、これらを凌ぐ人気おバカCMが、パルトの看板商品「ピラッシッケ」。「シッケ」とは、もち米や麦芽を原料にした日本の甘酒のような韓国の伝統的飲料。シッケ離れした若者を呼び戻そうと、新CMはイメージキャラクターに、見た目がプレスリーのような中年俳優を起用。彼は以前から「ウリ(義理)!」と言う口癖があり、韓国では広く知られている。ビジュアルの濃さゆえか、個人的にはなぜか藤岡弘、の「せがた三四郎」を思い出してしまったのは余談として、本人のパロディCMとして「義理シリーズ」と銘打ち、彼が「ウリィィィィ!!」と連発する。挙げ句の果てには、米俵をサンドバック替わりにタコ殴りして破壊、頭で食器を割り、冷蔵庫のドアをひっぺがしたりと“おバカ”のオンパレード。YouTubeでは公開3日で150万回、現在では340万回も再生され、大好評。実際にピラッシッケの売り上げは前年比12.9%の伸び率を見せ、305億ウォン(約30億5,000万円)の売り上げを達成したそうだ。ちなみにこのCMは、「第12回ソウル映像広告祭TVCFアワード2014」の「非TV部門」にて金賞を受賞している。
 
 仮に言葉がわかっても、出演者に対する認知度や、その国の笑いのツボや文化、習慣など、微妙なニュアンスが理解できない部分も多い、海外のCM。そのため、正直“ただのバカ”にしか見えないわけだが、韓国と日本の違いを知る上でCMには一見の価値があるのではないだろうか。いずれにせよ、韓国企業のおバカなCM作りは、今後も企業の広報戦略のひとつとして定着していきそうな勢いだ。
(文=梅田ナリフミ)

最終更新:2016/01/27 13:53
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