【近親相姦】実の娘を13歳から犯し続けた牧師 ― 性欲に溺れ、家族6人殺害した後…!!
■次々と発覚する事件
ベルギーの新聞は「92年、アグネスは自分と継母の子どもたちが父親から強姦などの性的虐待を受けていることや、家族の何人かが行方不明になっていることを警察に報告したが、形だけの調査しか行われなかった」と報道。もし、この時きちんと捜査をしていれば、犠牲者が減ったはずだと警察を非難した。この報道に対し、やっきになった警察はアンドラスの罪を暴くため、必死に自宅を掘り起こした。
すると、自宅のコンクリートの下から、アンドラスが妻を募集していることを知り娘と共に面会に訪れたハンガリー人女性のである可能性が高い骨を発見。さらに、93年にアンドラスと交際していたハンガリー人女性の12歳だった娘がこつ然と姿を消したことも判明した。
同じ頃、ハンガリーの新聞は、アンドラスが複数のルーマニア人孤児たちをブルッセルの自宅に招き、滞在させていたと報道。アンドラスは、89年に起こったルーマニア革命によって生まれた、たくさんの孤児たちを救済するチャリティー団体「YDNAP」を設立。「YDNAP」は、アンドラスの苗字パンディ(PANDY)を逆さ読みしたものであり、この団体が斡旋するという形でたくさんの孤児たちを自宅に呼び寄せていたのだという。しかし、この子どもたちの名前のリストや滞在期間、帰国時期については何の手がかりもないとのこと。この子どもたちもアンドラスの餌食となった可能性が高いと見られた。
さらに98年、依頼を受けていたノルウェーの科学捜査官は、新たに発見された複数の歯が、35歳~55歳までの女性7人のものと、18歳~23歳までの男性のものだと判定。アンドラスが結婚を餌に呼び寄せたハンガリー人女性とベルギー人女性と、その関係者だろうと警察は推定した。
■被害者は数十人? アンドラスの苦しい言い訳
その後裁判が行われ、2002年3月6日、ベルギーの裁判所は、アグネスの証言にもとずきアンドラスを家族6人を殺害し、遺体をバラバラにして溶かし、排水溝に捨てた罪で終身刑を言い渡した。
共犯者のアグネスも禁錮21年に処された。アンドラスは最後まで自分の罪を認めず、殺害したとされる家族は「全員生きている。天使を通して連絡もとっている」「これは魔女裁判だ」「彼らの死体など発見されていない。死んだという証拠などない。よって私が殺害したという証拠もないのだ」と猛反発。実の父親に強姦され続けてきたアグネスのことも「あの子は分裂病だからねぇ」と鼻で笑った。DNA検査の結果、ティメアが出産した子が自分の子だと確定しても「あの子は私の精液のついた下着を自分の陰部にこすりつける癖があった」「近親相姦などしていない」としらばっくれた。
「自由な身になる日が来たら、彼らは私に会いに来るだろう」とまで言い切り、上告までしていたアンドラスだが、2013年12月23日、体調を崩したためレーヴェンの刑務所から移送されたブリュージュ刑務所病院で死亡した。享年86歳。死因は老衰だと発表された。アグネスは服役中に乳がんを発症したため仮出所が早まり、2010年、ベルギーの修道院に引き取られ、罪を悔いながら日常を送っている。
アンドラスがアグネスに命じた殺人は家族だけだったかもしれない。だが、彼が単独で犯した殺人事件は、結婚を餌におびき寄せた女性やルーマニア人孤児ら、数十人にものぼると見られており、北欧最悪の連続殺人鬼だと語り継がれている。
参考:「Murderpedia」ほか
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