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ボクシング“強すぎる”山中慎介と“亀田が逃げた”モレノ戦に意外な心配「試合が地味に……」

 ボクシングマスコミは日ごろから会見後に選手や関係者を囲みで取材するのが恒例で、海外のように会見自体を盛り立てる姿勢がまったく見られない。そのため主催者があえて「今日は囲みはありません」としたが、報道陣はこれを無視して会見後に山中を囲んでしまった。

「会見自体が絵にならないから、こうしたニュースをテレビがあまり放送しなくなっている」と前出関係者。

 これは非常にもったいない話。横で数名の記者が「モレノがこの前、負けたのは女遊びをしすぎたって話だ」などと談笑していたが、筆者も慌ててジムの浜田剛史会長を追っかけると「山中は世界的にも評価されているから、中身が問われる。無名選手をノックアウトするわけにはいかない」と、今回のマッチメイクについて話した。

 もうひとつ気になるのは、テクニシャン同士とあって、試合が地味になるのではという心配だ。浜田会長は「海外の関係者に聞いても、モレノにパンチは当たらないって、みんな言うからね。玄人好みの技術の攻防が楽しめるだろうけど、いつの間にかポイントが取られてたなんて試合も考えられる」と言っていた。

 そういえば5月に世界中を沸かせた世紀の一戦、フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの試合は、ファイトマネーが史上最高額に達するメガファイトだったが、ハイレベルすぎて互いのパンチは空を切ってばかり。一部の観客からは試合内容への不満も上がった。

 ただ、以前から実力者との対戦を希望し続けてきた山中は「最近では一番テンションが上がる試合」として「かわされても、なんとかつかまえる」と“神の左”と呼ばれる必殺パンチのヒットを約束した。
(文=ハイセーヤスダ)

最終更新:2015/07/13 20:00
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