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「手術室が映画のセットに見えた」末期がん克服した『ミラーマン』石田信之、不屈の役者魂

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 1971年、ウルトラマンシリーズの大ヒットを受けて、約1年にわたりフジテレビで放映された『ミラーマン』を覚えているだろうか? 名作『怪獣使いと少年(帰ってきたウルトラマン)』などの脚本家・金城哲夫氏が企画し、『ゴジラ』の本多猪四郎氏や大映『大魔神シリーズ』の黒田義之氏が演出を手がけている事もあり、今でも一部で評価を得ている特撮ヒーロー物だ。

 同作の主役・鏡京太郎を演じたのは石田信之さん。彼は数年前にがんに冒されたものの、数回の手術を繰り返して、現在も俳優活動を続けている。そんな彼がこの夏、脚本・演出を担当した舞台を上演する。病に冒されてなお、芝居の世界で戦い続ける石田さんに、当時の特撮映画の舞台裏や、末期がんという病気について話を聞いた。

「そもそも自分の芸能活動のスタートも、舞台だったんですよ。東宝芸能学校を出て、最初に出演したのが長谷川一夫さんの明治座座長公演でした。その後、テレビの隆盛に引っ張られるように『柔道一直線』をはじめとした若者向けドラマなどに出演し、71年に『ミラーマン』の主役に選ばれたんです」

 当時特撮は、業界的の中でも“お子様向け”と一段低く見られていたが、ドラマのストレートプレイ部分に特撮が加わったハイブリッドな制作体制で、CGが当然の現在からすると最先端の現場だったのだ。

 そんな中で『ミラーマン』は、放送開始当初は、巨大化して派手に戦う『ウルトラマン』と差別化すべく、敵の宇宙生命体「インベーダー」も人間型にするなど、ストーリー性の高いダークSFとして企画されていた。だが、さまざまな方面からの要望があり路線変更を余儀なくされている。

「予算によってミラーマンが変身する時の光線の量が変わったり、現場は常に流動的。普通のドラマではできない体験をさせてもらいました(笑)」

 そんな石田さんが異様な腹痛を感じたのが2013年末。診察を受けると大腸ガンに胃ガン、肝臓にまで転移しており、それもすでにステージ4だった。ステージ4といえば、5月末に亡くなった俳優の今井雅之さんと同じ状態。いわゆる末期がんである。

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