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“目隠しして読書できる”授業料は200万円! 中国子ども向け「超能力開発塾」にだまされたバカ親たち

genius-2.jpgネットに掲載されていた超能力開発塾による広告。「子どもたちが目隠しをしても字が読めるようになります……」などと書かれている

 授業を受け始めてから1年後、学習効果を確かめようと、姪っ子に目隠しをして字を読ませようとしたが、さっぱり読めない。そこで子どもを問い詰めると、「あれは上を向いて目隠しの隙間から見ないと見えないんだよ。この秘密は守らなければいけないと、塾の先生に言われていた」と白状したのだという。しかも、授業ではただ映画を見せられていただけだということも判明した。

 もう明らかな詐欺なわけだが、中国ではこれまでにも“能力開発”に関する詐欺事件は何度も起こっているという。それにもかかわらず、なぜ人々は同じような手口にひっかかってしまうのか? 

「ズルをしてでも勝負に勝ち、出世したほうがいいと考える親が多いからです。よく中国のセンター試験でハイテクカンニング機器がニュースになりますが、あれも親が買い与えているケースが多い。中国ではイカサマ賭博用のトランプや麻雀パイがそこら中で売られていますが、いざ使おうとするとすぐにバレる粗悪品が多い。この超能力詐欺も、『イカサマしてでも、子どもに好成績を上げてほしい』と下心を持つバカな親がひっかかっただけですよ(笑)」(広州市在住の日本人ビジネスマン)

 この件を報じた四川省の地元紙「華西都市報」によると、この塾に子どもを通わせていた多くの親たちから授業料返還の要請が出ており、このような明らかな詐欺にも簡単にひっかかる親の多くは、お金はあるものの自身の教育程度はそれほど高くなく、自分の子どもに対して高望みをする傾向にあるという。

 子どもの教育をする前に、まずはこんなバカ親の教育から始めないといけないようだ。
(文=佐久間賢三)

最終更新:2016/01/27 17:49
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