少女300人以上を強姦・殺害した「アンデスの怪物」 今もどこかで生きている!?
■300人ほどの少女たちを誘拐し強姦した上で殺した男
警察署で男の身元はすぐに判明した。コロンビア出身のペドロ・アロソン・ロペス。拘束直後、彼は黙秘し続けたが、パストロ・コードーバという聞き上手なベテラン刑事に心を開き始めた。そして、「この7年間、コロンビアとエクアドル、ペルーを行き来してきた。そして300人ほどの少女たちを誘拐し強姦した上で殺した」と自供した。
刑事は一瞬「この気の弱そうな男が、そんな大量殺人をしたのだろうか」と疑った。しかしペドロが、少女たちを強姦殺人して遺体を埋めたという場所からは次々と遺体が発見され、全く罪悪感なく供述する様子を見て、その疑いは消えた。性的欲求のために少女たちを襲う冷酷な連続殺人鬼だと確信するようになったのだ。
■少しずつ明らかになるペドロの性格
マスコミに大々的に報道され、メディアの取材を受けるようになると、ペドロは、「オレは歴史的なことをやったんだよな。オレは重要な男だったことだよな。生かせておくべきだと思うがね。死ぬにはまだ若すぎるし」とふてぶてしく豹変。少女たちを強姦殺人したことを誇りに思うようなそぶりを見せるようになった。発見された遺体は骨になっているケースが多かったが、洋服などの遺留品があり身元は意外にも簡単に判明した。白骨化した小さな遺体に張り付いている布が、我が子の服だと気がつき、泣き崩れる遺族を見てもペドロは平然としていた。実況見分の度に、怒りに満ちた群衆から罵られ石を投げつけられたが、なぜそんなことをされるかも分からないようだった。
刑事たちは少しでも早く事件の全貌を暴こうとペドロにタバコやチキンなどの食事、コーヒーや酒までふるまった。ペドロはもったいぶりながら、逮捕後6カ月間かけて遺体を埋めた場所に警察を連れて行った。驚いたことに、いつどこでどんな外見の少女をどういう風に強姦し、殺して埋めたのか、ペドロは鮮明に記憶していた。遺体が掘り起こされるとペドロはとても満足そうな表情になった。
長期にわたる警察の調査を通してペドロはパストロ刑事に信頼を寄せ、父親のように尊敬すらするようになっていった。ペドロ自身は父親を知らずに育った子供だった。父無し子だっただけでなく、壮絶な半生を歩んで来たのだ。
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