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週刊誌スクープ大賞

「書き出しはいいが、読後感はイマイチ……」元名物編集長が又吉直樹『火花』を斬る!

「先の大戦においては、日米間の熾烈な戦闘が貴国の国内で行われ、この戦いにより、多くの貴国民の命が失われました。このことは私ども日本人が深い痛恨の心と共に、長く忘れてはならないことであり、とりわけ戦後70年を迎える本年、当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」

 宮内庁関係者もこう話す。

「陛下の言葉に安倍総理は真っ青になったようだ。陛下は先の大戦を“侵略”ととらえ、お詫びする気持ちが込められていると受け止めたからだろう」

 そこに、宮内庁側から二の矢が放たれたとポストは言う。

 7月9日、宮内庁は昭和天皇の「玉音放送」の録音原盤と、終戦を決めた「御前会議」が開かれた皇居内の防空壕内部の写真と映像を8月上旬に公開する方針を明らかにしたのである。

 天皇のご学友で、元共同通信の橋本明氏はこう見ているという。

「ほとんど知られていませんが、陛下は4月のパラオ訪問に出発する際、羽田空港に見送りに来た安倍首相を前にこう仰っています。
『(先の大戦では)激しい戦闘が行われ、いくつもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約1万人、米軍は約1700人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います』。首相へご自身の思いを伝えたい気持ちが強かったのではないでしょうか」

 しかし、日本国憲法で天皇は政治的な発言をしてはいけないとされている。そこで宮内庁は、その対策として14年3月31日に退官した竹崎博允・前最高裁長官を今年4月1日付で「宮内庁参与」に起用したというのである。

 竹崎氏は、文字通り憲法の最高権威である。

「最高裁の前長官を参与にしたのは安保法制などについての憲法判断について意見をすぐ聞けるようにという配慮ではないか。そうした法律顧問がいれば、ご自身のお言葉として憲法上、どこまで踏み込めるのかという判断についても意見を求めることができる」(宮内庁関係者)

 支持率が下がり続ける安倍首相だが、手負いの安倍を追い詰める最後の切り札が、8月に出される天皇の「お言葉」だとしたら、安倍首相は亡き祖父・岸信介になんと言って詫びるのであろうか。
(文=元木昌彦)

最終更新:2015/07/27 21:00
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