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週刊!タレント解体新書 第30回

めちゃ×2イケてる中居正広のオトし方 フジ『FNS27時間テレビ』(7月25日&26日放送)を徹底検証!

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 今年の『27時間テレビ』のテーマは「めちゃ×2ピンチってるッ!本気になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!!」というものだった。番組の全体的な内容や、あるいはそもそもテレビはピンチなのか、といったことにはここでは触れない。この連載はタレントに焦点を当てるものであり、そして今年も『27時間テレビ』では数多くのタレントが活躍した。その中でも、最も素晴らしい働きをしていたのは、紛れもなく中居正広だろう。

 『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のメンバーをメインに据えた今年の『27時間テレビ』だったが、MCのナインティナインと共にほぼ出ずっぱりで番組を支えていたのは中居正広だった。時にナインティナインを立ててフォローに回り、時に自らが出ていって番組を進行し、さらにSMAPのメンバーとしての仕事もきっちりとやってのける。まさに、八面六臂の大活躍だったといえるだろう。

 バラエティの中居正広を語る上で、避けて通れない名前がある。中居正広はかつて雑誌で、こう述べているのだ。

「僕は野球でもダンスでも芝居でも、『絶対の人』を見つけてその人についていく。テレビのバラエティに関しての『絶対の人』は、『いいとも』で出会った片岡飛鳥さんです」

 片岡飛鳥といえば、『めちゃイケ』の生みの親だ。今回の『FNS27時間テレビ』でも総監督を務めている。そんな「絶対の人」の前で、また自分と同じように片岡飛鳥を信頼する盟友、ナインティナインの横で、中居正広は見事な仕事人っぷりを発揮していた。それが最も如実に表れていた場面のひとつが、26日の13時ごろから始まった「TED×27hTV」のコーナーである。

 「TED」とは「テレビがえらいことなってるけど、どーすんの?」カンファレンスの略。TEDカンファレンスに似せたセットで、何人かの芸人が今日のテレビ界へ提言、苦言をプレゼンするというコーナーだ。芸人が一人ずつプレゼンをするという流れになるため、プレゼンごとにオチをつける必要がある。そのオチによってCMへ行く、というのが基本的な展開だ。

 もちろん、プレゼンをする芸人自身がオトすのであればそれでいいわけだが、そうでない場合、他者がオトさなくてはならない。そこでの中居正広のテクニックは、まさに見事だった。ここでは象徴的な、3人の芸人について中居正広がどうオトしたかを述べてみたい。

<カンニング竹山>

 カンニング竹山は写真を使ってプレゼンをする。感動的な写真を紹介し、一枚ずつその素晴らしさを述べて、最後に『笑っていいとも!』の最終回の写真を見せる。そのはずだったのだが、実際にモニタに映し出されたのは、かつて「週刊現代」(講談社)に掲載された自身の浮気写真。ドッキリを仕掛けられた竹山は憤慨し、彼のもとに矢部浩之と中居正広がマイクを持って話を聞きに行く。

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