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ほっしゃん。がネトウヨの「在日」攻撃に怒って逆に「差別主義者」と炎上!「在日認定」への正しい対処とは?

 ただ、星田が差別的な意味で「在日」に怒ったのではないことは、やりとりを見れば明らかだ。実際、星田はその怒りの理由についてこうつぶやいている。

「あのね、日本人やけど、“在日”って言う言葉に何も不快も無いよ。その言葉を差別的に使うのが許されへんだけ」

 そう。もともと「在日」という言葉は「在日朝鮮・韓国人」の略称として使われ、差別的な意味はなかった。ところが、それが戦後社会で、朝鮮・韓国人差別のスラングとして使われるようになり、さらに2000年代、右傾化が進み、排外主義が台頭すると、左翼やリベラル派への攻撃として「在日認定」が行われるようになった。

 有名なケースでは、極右雑誌「WiLL」(ワック)がまったくのデマ情報にもとづいて土井たか子のことを「在日朝鮮人」と報道、土井に名誉毀損で訴えられて最高裁で敗訴判決を受けているし、石原慎太郎も民主党政権時代に「与党を形成しているいくつかの政党の党首とか、与党の大幹部ってのは調べてみると帰化した子孫が多い」と述べたことがある。

 ネトウヨはこうした極右、差別主義者のやり口をさらに広げ、護憲や人権、反原発を口にする者、自民党に対して批判的な姿勢を持つものへの攻撃手段として、片っ端から「在日認定」を行い始めた。小沢一郎、福島瑞穂、辻元清美ら政治家はもちろん、作家、ジャーナリスト、芸能人、さらに最近は、護憲的な姿勢を強めている天皇や皇后に対しても、「在日」攻撃を行っている。

 つまり、連中は自分たちとちがう考えを排除するためにこの「在日」という言葉を使い、出自や国籍の問題に帰しているのだ。これは、「在日」に日本の政治を語る資格はないといっていることでもあり、二重に差別的であるといっていいだろう。

 そういう意味では、今回の星田の問題も、真っ先に糾弾されるべきは安倍政権を批判したというだけで「在日」という言葉を用い、星田と「在日」を差別したネトウヨのほうである。

 ところが、それを否定したことで、結果的に星田の方が差別主義者として炎上してしまった。これが「在日認定」への対処の難しさだ。

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