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偽札防止で新100元紙幣発行も、人民からブーイング!「成り金趣味」「待ってたのはコレジャナイ」

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PICT081104wb新紙幣(上)と現行紙幣(下)。新紙幣には、エンボス(浮き出し印刷)のほか、中国の印刷技術の粋を集めた偽造防止技術が採用されているというが、偽札組織とのいたちごっこは断ち切れるのか?

 また、北京市在住で自営業の日本人男性(36歳)も、新100元札発行に対する周囲の落胆の声をこう伝える。

「中国人が待望していたのは100元札の刷新ではなく、1,000元札の新規発行だったんです。人々の購買力が上昇し、高額の支払いをする機会も増えているのに、最高額紙幣が約2,000円なのは不便極まりない。たった5万円分の人民元を持ち歩くのにも、財布がパンパンに膨れ上がってしまう。当局が、100元札より高額な紙幣を発行できないのは、結局、偽造防止技術に自信がないからでしょう」

 しかし一部では、新100元札に色めき立つ向きもある。中国事情に詳しいフリーライターの高田信人氏は話す。

「05年に現行の100元札が発行された時には、紙幣記番号の若いものや、ゾロ目などの良番を手に入れようという動きが活発化だった。のちに1000倍以上のプレミアがついたものもあり、今回も同様の事態が起きると予想されます。もちろん手に入れられるのは、人民銀行の上層部とつながりのある特権階級のみですが」

 いまだ手あかのついていないまっさらな新100元札は、早くも格差の象徴となりつつあるようだ。

最終更新:2016/01/27 13:16
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