日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 『ムカデ人間3』監督インタビュー
“人類補完計画”がここに完成!

犯罪発生率の増加も食料問題もこれで全て解消!? 鬼畜監督が考えたベストアンサー『ムカデ人間3』

mukade_ningen04wbついに完成した500人の囚人たちをひとつに繋いだスーパームカデ人間! 『ムカデ人間』シリーズはここに大団円を迎える!!

──『ムカデ人間』シリーズは、観た人の100人中99人が吐き気を催すけれど、残りの1人は生きる勇気を感じるカルトな作品。これからも、このような作品スタイルを貫く?

トム もちろん! 僕にとって「吐き気がする」という言葉はスタンディングオベーションと同じ意味なんだ(笑)。僕の映画を観て本当に吐いた人がいれば、それは僕にとって最高の歓びだよ。まぁ、『ムカデ人間3』はコメディ要素も強いと僕自身は思っているので、単なるホラー映画ではなく、ホラーコメディとして楽しんでくれれば、すごくうれしいよ。それに僕の映画はこれまで誰も見たことのない世界を描いているから、今まで体験したことのない感覚や喜びを感じることができるはず。僕の映画を観て、生きる希望を感じる人もいるかもしれないね。逆に僕の映画を観て、不快に感じたり、怒りを覚える人も少なくないと思う。実際、『ムカデ人間3』は米国を直接的に皮肉っていることから、ニューヨークタイムズといったメジャーなメディアでは酷評された。でも、僕は自分の名前さえ間違っていなければ、映画評で何を書かれても全然かまわないんだ。それに、『ムカデ人間』シリーズを観て強い怒りや不快感を覚えたという人は、僕が風刺した社会そのものに怒りや不満を感じている人なんじゃないかな。「サイコー!」もしくは「サイアク!」、両極端な評価のある作品をこれからも撮り
続けるよ。僕にとっては「平凡」という言葉がいちばんの酷評なんだ(笑)。
(取材・文=長野辰次)

『ムカデ人間3』
監督・脚本/トム・シックス 製作/イローナ・シックス 出演/ディーター・ラーザー、ローレンス・R・ハーヴェィ、エリック・ロバーツ、北村昭博、ブリー・オルソン、ロバート・ラサ、トミー・タイリー・リスター、トム・シックス 配給/トランスフォーマー R18+ 8月22日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開 
(c)2014 SIX ENTERTAINMENT COMPANY http://mukade-ningen.com

mukade_ningen05wb.jpg

●トム・シックス
1973年オランダ生まれ。オランダのテレビ業界からキャリアをスタート。2001年に妹のイローナ・シックスと映画制作会社シックス・エンターテイメントを設立。オランダで初めてのゲイ映画『Gay』(03)を製作、一般劇場で公開し、物議を醸す。2009年に製作した『ムカデ人間』は世界中で大反響を呼んだものの、劇場公開されたのは日本も含めてわずか4カ国だけだった。『ムカデ人間2』は日本と大幅なカットを余儀なくされた英国と米国の3カ国だけの劇場公開に。次回作『オナニア・クラブ』を現在準備中。

最終更新:2015/08/19 17:00
1234
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真