日刊サイゾー トップ > その他  > とうらぶ脚本家がネトウヨ発言!

『刀剣乱舞』の根っこはやはりネトウヨだった!? 脚本家が「大東亜共栄圏」肯定発言で炎上

 対して、芝村氏は、大東亜共栄圏を単なる「経済グループ」であったとし、単語自体を肯定的な意味合いに改竄しようとしている。さらに『とうらぶ』内では歴史修正主義者の意味さえも捻じ曲げているのだ。

〈その上で、刀剣乱舞は歴史を、無かった事にしたり都合の悪い事を消したり、変えたりする勢力のことごとくを敵として戦うゲームであります〉

 この“敵が「歴史修正主義者」である”という点は、本サイトが以前『とうらぶ』と右翼思想の関係を指摘した際に、ツイッターなどでユーザーからツッコミを受けた部分だ。曰く、『とうらぶ』の“イケメン日本刀”たちは、この「歴史を、無かった事にしたり都合の悪い事を消したり、変えたりする勢力」と戦っているのだから、まったく右翼的ではない、と。

 だが、ここまで見てきたとおり、芝村氏の理屈に従えば、『とうらぶ』での「歴史修正主義者」は“大東亜共栄圏に代表される戦中日本のスローガンを肯定すること”を「なかったことにする」者たちということになる。ようするに、歴史修正主義者という言葉の意味が転倒しており、右派の言うところの「自虐史観」がプレイヤーの「敵」なのである。

 しかも恐ろしいことに、ひととき「歴史修正主義者」とGoogleで検索すると『刀剣乱舞』関連の項目が、本来の意味よりも上位に表示されるという状況にあった。ユーザーたちが歴史背景や思想背景をスルーしてイケメンに萌えているうちに、本来の歴史修正主義の意味が歪曲されそうになっているのかと思うと、もう悪夢としか言いようがない。それこそ、『とうらぶ』自体が(本来の意味での)歴史修正主義コンテンツと呼ぶにふさわしいだろう。

『とうらぶ』ユーザーにはこの倒錯した軍国主義の肯定を、無意識に受け入れてしまっていいのか、という問いを投げかけておきたい。
(宮島みつや)

最終更新:2015/08/19 13:00
1234
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真