「やっと褒められるようになっちゃって」【中川雅子】18年ぶりの“ひとりTPD”が駆け抜ける！

――学校行きたくなくてお腹痛くなる病の現代版ですね！　一環してる～！

中川　その頃の癖がもう根付いてるんだと思うよ！　私、TPDのダンスが好きだったから、またそういうのがやりたくってオーディション受けたんだけど、全然そういうのはやらせてもらえなくって。10代だったら寄り道してもいいけど、私、もう時間ないからね。アイドルできる、アイドル時間がないから……っ！　私がやりたいのはTPDで、ソロLiveの時ほとんどTPD曲にしたら「じゃあもうお前は1人でやれ。ひとりTPDだ。」って言ってもらえたし

――生涯TPD認定！　CHANCEの他のメンバーはどんな感じなんですか？

中川　他のメンバーは洋楽も歌えるしハモりも上手いし、見た目も大人なセクシーなお色気ムンムンなんですよ。四十代も2人いて、二十代が1人。だから、年齢的には合ってるはずなんですけど、そこに入ると浮いちゃってる感じがして。

――中川さんってむしろどこに置いたら馴染むのかが、もうわかんないっすね。

中川　私は、もう一度TPDがやりたいっていう一心だったのよ。

――ライブを再開して、昔のファンの人も戻ってきましたか？

中川　それがね、「昔やってたんだから、昔のファンの人だって懐かしがって来てくれるだろう」って、自意識過剰に思ってたんだけど、まっっったく来なかったの。ライブをしたのも、普通のレッスンスタジオで、蛍光灯の下にパイプ椅子並べて、ステージには段差もなくフラットで、照明ないから暗転もない中で、曲出しもMacとかで自分で「あ、じゃあ何々を歌います。あ、フリーズしてる」って……。ほんと「発表会？」って感じで、ボロも見えちゃうし、すごく怖かった。踊りもさせてもらえなかったし、ひたすらスイングするだけのライブでした。今はもうできないなぁ

――ヤバすぎて逆に見たいです！

中川　今思うとゾッとします……。チケットも1,000円だったの。1,000円ライブなのに、お客さんは7人くらいしか来なかった！

――売り上げ、7,000円……！

中川　愕然としちゃった。「知名度低いな！」とか、18年のブランクだから「やっぱり間が空くとファンの人はいなくなるもんなんだな」とか、いろんなことを考えましたね。でも、別に他にやることないし、辞めたらまたバイトでもすればいいだけのことだから、まぁ、好きなダンスができればいいかなと思って。……でもダンスも全然踊れなくなってたね！　やっぱ18年何にもやってないと、踊りも忘れるね（爆笑）！

――お、おお……それから、CHANCEはどうなったんですか？

中川　今3年やってるんですけど、ウワサを聞いたファンの人たちが恐る恐る観に来てくれるようになって、口コミで広がっていって、だんだん人が増えてきて、今はライブもちょっとずつ人が入るようになりましたよ。会場に照明もつくようになったし、PAさんがいるから自分で音出ししなくていいし、一応客席との間に段差もできて、設備も整ってきて……前は楽屋もトイレだったからね（笑）！　今のライブは是非観に来てもらいたいです！

――よかった（感涙）！　じゃあ、今の活動はソロ活動と、たまにCHANCEですか？　新曲なんかはどうですか？

中川　あっそうそう、いいことを聞いてくれましたね。TPDの時、TPD DASH!!っていう7人のユニットで、みんな一曲ずつソロ曲をもらえたんですよ。私も「あなたと一緒」っていう曲をもらって、みんなCDを出してもらったんだけど、私の曲だけ入らなかったの。