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週刊誌スクープ大賞

“国民的作家”又吉直樹に盗作疑惑!? 大師匠のネタ引用はオマージュで済まされるのか

 さて、新潮がグラビアとともに報じているのが、額賀福志郎元防衛長官(71)の「不倫」現場。それも、よりによって敗戦(新潮は終戦)の日の8月15日に愛人と「一戦交えた」(新潮)というのだから、安倍首相の心中察するにあまりある。額賀氏の知名度はともかく、新潮編集部の取材力には驚かされる。今これほどの取材力があるのは文春ぐらいなものであろう。新潮の週刊誌魂に対して、今週の第1位を捧げたい。

 額賀氏は産経新聞の記者を経て竹下登元総理に目を掛けられ政界に転出。1983年初当選以来11期連続当選で、小渕恵三内閣で防衛長官になり、官房副長官、自民党政調会長、財務相などを歴任して、いまや「平成研究会」会長を務める党の重鎮である。

 その彼が、日本中が戦後70年の節目の日に思いをいたしているその日の黄昏時、品川駅近くの「つばめグリル」に彼女と並び、20分近く待たされた後、ハンバーグやロールキャベツなどを仲良く食べたというのである。

 この店、私も何度か行っているが、いわゆる「安うま」洋食屋で、人目を忍ぶ男と女が行くような店ではない。意外にこのおっさん庶民的ではないかと思わせるが、二人が一戦交えるべく向かったホテルは高級シティホテルだった。「ザ・プリンス さくらタワー東京」で彼らが泊まったのはキングサイズ・ベッドのあるダブルルームで一泊3~7万円だという。ずいぶん値段に開きがあるがそれはともかく、先日文春が報じた小泉進次郎議員が彼女と泊まった部屋とは格段に違うそうだから、廊下に2人の声が漏れるようなことはなかったようだ。

 この彼女、新潮によれば41歳、独身で、現在は弁護士事務所で事務員として働いているが、4~5年前に赤坂の料亭で仲居をしていたことがあるから、そこで額賀氏と知り合ったのではないかと推測している。

 2人の弁明は、額賀氏は「仕事のことで相談を受けただけ」だと言い張り、彼女のほうは「えっ、私はどうしたらいいんですか」と慌て気味だ。

 しかし、先日の中川郁子議員が「路チュー」相手と居酒屋で会っていたときの「太もも接写」といい、今回の2人が洋食屋で並んでいるところや、ホテルへ行く途中、彼女が先を歩き額賀氏が10メートル弱も後ろをついていく姿、エレベーターの中など、新潮の隠し撮りの見事さといったらない。

 元FOCUSの経験者がいるからだろうが、このところのフライデーの張り込みネタの弱さを見るにつけて、元フライデーOBとしては、ため息が出るほどうらやましい。
(文=元木昌彦)

最終更新:2016/08/31 11:31
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