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中国“ヤバい”漫画家・孫向文の「チャイナめった斬り」

「日本の自虐史観が中国を図に乗らせた」漫画家・孫向文が語る、日本に集団的自衛権が必要なワケ

 集団的自衛権の反対派の中には現行の日本国憲法で容認されている、「個別的自衛権」のみで防衛を行うことが可能と答える人がいます。ですが、個別自衛権とは「自国のみで防衛に関するすべてをまかなう」という意味です。仮に日本に対する侵略行為があった場合、軍事費の増加や自衛隊員の徴集など、戦争に反対する人が忌み嫌う「軍国化」が進行するという本末転倒な結果になる可能性があります。

 対して集団的自衛権というのは、有事の際には同盟国が協力して防衛活動を行うというもの。いわば「友達」と協力していじめっ子に立ち向かうという行為であり、周囲の図に乗っている国を黙らせる上で、これ以上に有効な手立てはありません。多くの同盟国の協力を得ることにより、日本が防衛のために支払う負担は軽減しますし、さらに戦闘によって生み出される犠牲者の数を結果的に少なくすることが可能なのです。

 現在、集団的自衛権反対を盛んに訴えている人たちは、「平和を守りたい」「自衛隊員から犠牲者を出したくない」という考えがあるのでしょうが、裏を返せばその考えは「日本だけは戦争に巻き込まれたくない」という身勝手なものにしか思えません。先のいじめの例に例えるのであれば、友達がいじめられていても、それを助けることができないというのと同等です。また、個別的自衛権だけだと、「攻撃を受けた旨の表明」も禁じられていますから、自分がいじめられていても、その事実を先生に報告できないということにもなります。

 自分のことしか考えていない人からは、友達が離れていきます。日本も現在の国際情勢から目をそむけ、いつまでも平和、非戦主義ばかりを唱えていたら、いざという時に諸外国からの協力を得ることは難しいでしょう。以上が、外国人である僕から見た率直な感想です。

 「ギブ&テイク」(持ちつ持たれつ)という言葉があるように、国際関係は互いに協力し合うことにより良好な関係が生まれます。集団的自衛権行使による諸外国との軍事同盟の構築、そして憲法改正こそが、日本の平和を守る最善の方法だと僕は考えます。

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●そん・こうぶん
中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。
<https://twitter.com/sun_koubun>

最終更新:2016/01/26 18:21
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