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不倫謹慎から復帰の矢口真里が見つけた“腹立たしいキャラクター”とは?

――芸能記者兼・テレビウォッチャー加藤が「なんかヘンだよ、この芸能人。このテレビ番組、ちょっとアレじゃない?」と感じた時に書くボヤキコラム

 9月1日放送『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の企画「ちゃんと芸能人のスッピン見てみたい」に矢口真里が出演した。同企画は、ブログやSNSなどでスッピン姿を公開する女性芸能人が増えているなか、“それ”が本当にスッピンなのかを検証しようというもの。ロンドンブーツ1号2号の田村淳に「スッピンを見せていただいてもよろしいでしょうか?」と聞かれた矢口は「こんなに待ってメイクを落とすんですか?」と渋りつつも、「嫌だけどやります」と承諾した。

 そのとき、矢口はためらった。クローゼット不倫事件が発覚後、芸能活動を休止し、昨年復帰した矢口。立ち位置的には、ためらう立場にはないはずである。なぜ、お前がためらう。ためらう時間がもったいないだろう。今の時間を返せ。雑魚寝姿勢でテレビを見ていた私は、思わずそうつぶやいてしまった。

 矢口は、1998年にモーニング娘。第2期メンバーとして加入。2年後には、身長150㎝以下限定3人組ユニット「ミニモニ」(のちに4人組となる)を結成し、チャイルド層と男性ファン層を取り込んでブレイクした。これに味を占めたのか、2005年には「週刊プレイボーイ」(集英社)で『ちっちゃい矢口真里のでっかいあなたに会いに行くのだ!!』という絶妙なネーミングの対談連載を開始する。

 “ちっちゃい矢口”というブランド化を成功させるとともに、矢口は「ワイプの女王」「ワイプモンスター」と呼ばれ、ワイプ芸で活躍した。ワイプとは、バラエティ番組や音楽番組などで出演者がVTRを見ている様子を映す小窓を意味する。矢口は間違いのない正しいリアクションで驚き、笑い、番組制作者に重宝された。

 なぜ、矢口はワイプの女王と呼ばれることになったのか。それは、矢口がモーニング娘。であったことに起因するのではないか。15歳からアイドル経験を積んでいる矢口はその辺のタレントに比べると、抜群にリズム感がよい。リズム感がよいので、驚くタイミングも笑うタイミングも外すことがない。だから、スイッチング(画面の切替)する番組制作者は矢口を起用していたのだと思われる。

 では、どうしてリズム感抜群の矢口は、あのとき“ためらった”のだろうか。これまで、求められたことには忠実に応えてきた矢口であるはずなのに、なぜ即答しなかったのか。

 この違和感の原因が、矢口が出演していた9月10日放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「石橋温泉」という企画で、かいま見えた。

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