不倫謹慎から復帰の矢口真里が見つけた“腹立たしいキャラクター”とは?
矢口は「世間の方から嫌われてしまっているんです。離婚が2年前。復帰して1年しか経っていないが、その世間の声がやまないんです。何をすればこの状態から抜け出せるのでしょうか」と悩みをかかえるテイで石橋貴明に相談した。
石橋が「何で芸能界に戻ったの?」と質問すると、矢口は「引退まで本当に考えていたんですね。そうすると、今までのモーニング娘。っていう時代がなかったことになってしまう。モーニング娘。という名前のために1回戻って、やり直しをさせていただきたいなと思った」と回答。それを受けて石橋は「その時点でもう答えは出てるわけだよね。あらゆるバッシングは当然のように起こるってわかっていながら、自分でやろうって決めた時点で話は終わっている」と論じた。
わかっているはずなのに、矢口は悪役には徹しきらない。スッピンをためらうだけでなく、8月25日放送の『有田チルドレン』(TBS系)では、「炎上してお金を儲けた分は、親に家を買ってあげました」と告白。貧乏な一般人にはとてもじゃないけど手を出せないくらいの親孝行をしてのけている。
もしかしたらだけど。これって、矢口流の悪役をつくりあげているのではないだろうか。プロレスでいうところのヒール役に徹しきらないヒール役という中途半端な新しいキャラクターを開拓しているのではないか。私はそういう結論を出すことにした。
ヒール役というのは、観客がその人を悪役として見ている反面、その仕事ぶりをリスペクトしていることがある。ヒール役なのにヒールになりきらない姿を見せられてしまうと、その中途半端っぷりに腹が立ってしまう。となると、ヒールに徹しきらないヒールというのは、本物の嫌われ者になる可能性を秘めている。ならば、これこそが「本物のヒール役」といえるのではないだろうか。
今後は、新しいヒールキャラとして、浅香光代みたいにプロレスにも参戦してほしい。
(文=加藤宏和)
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