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“うまいもん”的な愛されるパチモノ映画を発見!? 80年代へのオマージュに溢れた『ターボキッド』

turbokid03カルト映画には欠かせないカナダの名優マイケル・アイアンサイド。プロットの面白さから出演を決めたそうだ。

長谷川 「最近、YouTube上で80年代テイスト溢れる『カン・フューリー』が話題を集めましたが、『ターボキッド』も『カン・フューリー』と並ぶ80年代リスペクト映画の双璧と海外では呼ばれているみたいです。監督は3人いるんですが、兄妹とそのご主人という身内で映画を作っていて、『ネバーエンディング・ストーリー』(84)や『グーニーズ』(85)といった80年代のキッズムービーの要素を意識したそうです。イタリアで大量生産されたパチモノ系『マッドマックス』の影響もかなり受けているみたいですね(笑)。内容は全然違いますが、僕の個人的な印象としては『スプラッシュ』(84)や『フットルース』(84)、それに『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)といった80年代青春映画を昔観ていたことを思い出しました。当時はかっこいいなと思って観ていたけど、冷静に考えるとかなり恥ずかしくなる大げさな描写が多かったんですが、でも見終わった後は何だか爽快感が味わえたんですよね(笑)。『ターボキッド』も『マッドマックス』級の迫力を期待すると肩すかしをくらいますが、バトルシーンは『ブレインデッド』(92)ばりのゴア描写が盛り込まれ、B級映画ファンなら気持ちいいカウンターパンチを浴びることができます。で、見終わった後は、80年代映画を見直したような懐かしい後味のよさが楽しめる。80年代の洋画で育った世代は、ぜひ劇場に足を運んでほしいですね。まぁ、若い世代がどんな感想を抱くのか予想できませんが(笑)」

 パチモノ感が濃厚に漂うB級映画『ターボキッド』だが、駄菓子界の銘菓「うまい棒」の人気キャラクター・うまいもん的な憎めなさがクセになりそう。思いっきり舐めきって、劇場に向かいたい。
(取材・文=長野辰次)

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『ターボキッド』
監督・脚本/フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン・カール・ウィッセル 出演/マンロー・チェンバーズ、ロランス・ルブーフ、マイケル・アイアンサイド、エドウィン・ライト、アーロン・ジェフリー、ロマーノ・オルザリ、タイラー・ホール 提供/キングレコード 配給/日本出版販売 10月3日(土)~9日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋、10月24日(土)~30日(金)名古屋シネマスコーレにてレイトショー公開、11月京都・立誠シネマにて上映。※2016年1月13日(水)にブルーレイ&DVDがリリース
(c)2015 RKSS,ALL RIGHTS RESERVED.

最終更新:2015/09/30 20:00
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