日刊サイゾー トップ > その他  > 「不倫学」が教える防止策とは?

不倫を社会問題として考える「不倫学」が登場! 不倫の本当の原因は? 不倫を予防するための方法とは?

 さらに、同書で訴えるのが、世間でいくら不倫が問題視されようと、事件が起ころうと、メディアには〈不倫の暴露記事や体験ルポが羅列されるだけで、不倫を予防・回避するための処方箋が提示されることはない〉ということだ。DVには予防法や被害者を守る法があるのに対し、不倫は〈DVと同等の身体的・身体的ダメージを受けるリスクを有しているにもかかわらず、何の社会的支援もなされていない〉ことも問題視している。

 よくある心理カウンセラーなどによる心理学的アプローチについても、坂爪氏はこう指摘している。

〈不倫をしてしまう人に対して、「過去の生育歴に何らかの問題があるから」「人として、夫婦として未成熟だから」と決めつける〉
〈「話し合って決める」「我慢や諦めではなく、お互いの不完全さを認め合い」「時間が解決」(中略)話し合っても解決できないからこそ悩んでいる〉

 つまり、〈「不倫は夫婦関係の問題であり、夫婦関係を完成すれば不倫は止まる」という「夫婦関係原理主義」の心理学には限界がある〉というのだ。

 では、どうすれはよいのだろうか。同書では、〈不倫をインフルエンザのような「感染症」として考え〉、〈感染経路を明確にし〉、〈予防策(ワクチン)と、「もし感染してしまった場合、どうすれば本人の重症化、及び周囲への感染(被害拡大)を最小限に食い止められるか」〉をテーマの中心に掲げ、様々な不倫対処法を提示している。

 まず不倫防止において重要なのが、〈夫婦間の愛情維持や話し合い云々よりも〉、〈職場環境の整備〉だという。

〈人間は環境の奴隷〉であり、「不倫が常に話題になっている職場では感覚がマヒしてしまう。(中略)不倫発生率の低い業界や職場を選べば、それだけで労少なくして不倫を防止することができる」

 続いて需要なのは、〈夫婦関係の整備〉だ。

〈家庭不和によって生じる不倫は「交通事故」ではなく「生活習慣病」〉であり、〈細かい不満や不信感の累積が数年続くことによって、不倫を誘発する土壌が育まれてしまう〉そうだ。

1234
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真