日刊サイゾー トップ > その他  > ソープで学費を稼ぐ貧困大学生

学費のためにソープで働く慶大生、売り専に走る男子学生も…カラダを売るしかない「貧困大学生」が急増中

 案の定、初めて客にフェラチオをした時は「ウェっとなった。どうしようもない拒絶反応」だったという。しかもイカせることもできない。これではマズい、稼げないと思った山下くんは友人を温泉に誘い、必死に説得して友人を練習台にしたという。涙ぐましい努力をした末、山下くんは現在月に70〜80万円ほどの稼ぎを得るまでに至ったという。山下くんは現在のバイトをこう語っている。

「バイト詰めで寝る時間がないという生活より、単価が高くて短い時間でカラダを売った方がいい。それは今も代わらないです」

 勉強をするため、将来の夢を叶えるためにカラダを売るしかない。学生生活を支えるためカラダを売る学生たち。これが現在の格差・貧困が叫ばれる“平成型苦学生”の実情だ。

 さらに本書では高校を卒業したばかりの未成年に莫大な有利子借金を貸し付ける奨学金=貧困ビジネスの問題、公的予算を抑えるため高騰し続ける学費、学生を縛るブラックバイトなどに焦点を当てているが、そんな中で奨学金問題やブラックバイトに警鐘を鳴らす中京大学の大内裕和教授のこんなコメントが紹介されていた。

「日本はもう、壊れていますよ……メチャクチャです」

 だが、こうした“メチャクチャさ”は今後もどんどん加速するだろう。さらなる格差・貧困の固定化、教育の格差はものすごい勢いで広がり、さらに若者たちに貸し付けられた奨学金が将来を大きく抑圧する。そして安倍政権が謳う一億総活躍社会とは、こんなメチャクチャな格差社会を是正することなくひたすら拡充するものでしかないのだ。
(林グンマ)

最終更新:2015/11/04 13:00
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