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宇宙工学がないのになぜ慶應…『下町ロケット』の“慶應推し”にツッコミ殺到! 半沢直樹=堺雅人が理由を暴露

 いや、“慶應理工”推しは娘の利菜のセリフだけではなかった。主人公の佃航平もその別れた妻も慶應大学理工学部出身という設定。航平は、宇宙科学開発機構(JAXS)というJAXAをモデルにした組織で研究者をつとめていたことになっているのだが……。

 だいたい、このドラマには実在する組織はほとんど出て来ない。帝国重工は三菱重工が、ナカシマ工業はパナソニックがそれぞれモデルでは?とも囁かれているが、企業名はすべて架空だし、来週から始まる医療機器をテーマにした後半では大学も登場するが、「アジア医科大学」「北陸医科大学」といずれも架空のものだ。なのに、なぜ慶應だけが……。

 実は、この異常な“慶應推し”の理由を、あの堺雅人が明かしてくれている。『下町ロケット』は大ヒットした堺主演の『半沢直樹』と同じ座組み。池井戸潤の原作、そしてディレクターも同じく福澤克雄が務めている。そして、『半沢直樹』も同じく相当な慶應推しだったのだ。

 主人公の半沢直樹が慶應出身なのはもちろん、『半沢直樹』のストーリー中には慶應の同期でしょっちゅう飲みに行き、また、慶應出身同士が銀行や会社の枠を越えて協力し合うシーンがたびたび登場。また、「ヒヨウラ」=慶應大学日吉キャンパスの駅の反対側の商店街のことで”日吉の裏”の略、や「トリセイ」=ヒヨウラにある居酒屋、「二郎」=三田キャンパスそばのラーメン屋・ラーメン二郎のこと、「大ダブルヤサイカラカラメ」=ラーメン二郎での注文の仕方で”ラーメン大盛り、チャーシュー大盛り、野菜多め、味辛め”の意など、慶應出身者にしか分からない小ネタも散りばめられていた。

 この慶應推しに当時、堺雅人は「ゲーテ」(幻冬舎)2013年10月号のインタビューでこんなことを語っている。

〈『半沢直樹』は、慶應出身の銀行員の活躍を慶應愛に溢れる人たちが嬉々として描いた物語なんだと思います(笑)〉

 そう、『半沢直樹』、そして今回の『下町ロケット』のスタッフは慶應出身の慶應愛に溢れる人物で固められていたのだ。原作の池井戸潤が慶應出身なのはもちろん、もっとすごいのはディレクターの福澤克雄だ。福澤は幼稚舎から慶應で、なんと慶應義塾の創立者である福澤諭吉の玄孫である。この2人の相乗効果で、『半沢直樹』はどんどん慶應推しになっていったらしい。

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