日刊サイゾー トップ > その他  > 2015年AKB衰退の軌跡を振り返る

AKBシングルがついにミリオン割れ! もう「AKBはオワコン」なのか?

 ただ、彼女たち卒業メンバーの行く末が明るいものかと言えば、そう断言できないのが現状だ。前田敦子、大島優子、板野友美、篠田麻里子といった、数年前に一時代を築いたメンバーでさえ、卒業後は期待されていたほどの仕事はできずにいる。中心メンバーでさえそうなのだから、もっと下位にいたメンバーの卒業後は茨の道が待ち受ける。現在、AKBグループから、中西里菜、高松恵理、米沢瑠美、成瀬理沙、鬼頭桃菜が卒業後にAV女優へ転向しているが、このリストにさらなる名前が追加される日もそう遠くはないのかもしれない。

 AKB終焉の影響は単にアイドルシーンだけの話にとどまらない。AKB帝国の没落により一番大きな影響を受けるのが、音楽業界、とくに小売り店である。「Apple Music」や「AWA」などのサービスにより「ストリーミング元年」とも呼ばれた今年。ただでさえ「CD販売」をめぐる状況は悪化の一途をたどっている。それにも関わらず、2010年から2015年まで年間シングル売り上げランキングの圧倒的1位をマークしていたAKBがダメになってしまったら、街からいよいよCD店が消えてしまうかもしれない。

 2016年、AKBグループが巻き返すのか、それともより一層衰退していってしまうのか。アイドルシーン、音楽業界はどう変わるのか。今回のAKBミリオン割れが、ひとつの時代の変化を象徴していることは間違いない。
(新田 樹)

最終更新:2015/12/20 13:00
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