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週刊誌スクープ大賞

犠牲者は年間3万人も……カリフォルニア州で全米初の“銃”通販番組が始まる!?

 さて、迷宮入りかと思われていた餃子の王将社長射殺事件に新たな事実が判明したと、新聞が一斉に報道した。だが、新潮は「その日が(事件解明の日=筆者注)どんどん“遠のいて”いるからこそ、今回のような報道がなされた、という側面がある」と報じている。

 その報道とは「王将社長の大東さんが射殺された現場で採取されたタバコの吸い殻に付着していた唾液のDNA型が、九州の暴力団関係者のものと一致した」というものだ。

 これまで、実行犯は中国人で事件直後に出国していたなどという情報が流れたことはあったが、その後、進展はない。九州の暴力団といえば、すぐ思い当たるのは「工藤会」であろう。そこの組員を指しているようだが、各紙が「九州の暴力団関係者」としか書かなかったところに、その男を逮捕できるかどうか疑わしい、捜査が難航していることを示していると新潮は書いている。

 まず、タバコについては、犯人がわざわざ現場にタバコを捨てるか? 真犯人が捜査を攪乱するために置いたのではないかという疑問があると、捜査関係者が言っている。

 犯行に使われたのは25口径の自動式拳銃であることがわかってはいるが、発射音が小さく、また消音装置を使ったかもしれないため、銃声に関する証言がまったくなく、目撃証言もないそうだ。

 ではなぜ京都府警が、タバコなどの重要な情報を新聞記者に漏らしたのか? 新潮は、工藤会に詳しい福岡県警に、新聞で書くことによって動いてほしかったのではないかと読む。

 だが、この思惑は外れ、福岡県警の動きは鈍いそうである。もともと警察という組織は縄張り争いが激しく、他県の手柄になるようなことに協力させるのは至難である。

 もし、新潮の読みの通りであるとすれば、京都府警は相当焦っていると見て間違いないようである。

 さて、居酒屋チェーンワタミは「ブラック企業」としての“名声”が確立したようだ。そのワタミに入社して約2カ月で自ら命を絶った娘の森美菜さん(当時26)は過労死自殺だったと、両親がワタミを訴えていた裁判で「歴史的な和解が成立」したと文春が報じている。

 ワタミ側は、責任を認めて損害賠償金として約1億3,000万円を支払うだけでなく、創業者の渡辺美樹自民党参議院議員の法的責任をも認めたのだ。

 ワタミの理念を表す渡辺氏の言葉に、「365日24時間死ぬまで働け」がある。両親が渡辺氏を被告とした後もこの理念集は社員全員に配られ、渡辺氏はあろうことか参院選に出ることを表明し、比例で当選するのである。

 美菜さんの父親・豪さんがこう語る。

「和解は免罪符ではありません。“ブラック企業”のままのワタミと和解してしまっては、美菜に怒られてしまいます。(中略)約束が本当に守られるのか、私たちはずっと注視していこうと思っています」

 美菜さんが死ぬ前に手帳に書いた言葉を、ワタミチェーンの各店に貼っておくべきだろう。

「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」

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