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冬ドラマは軒並み低調な出足……初回15%超えはテレ朝『スペシャリスト』だけ 日テレはオール2ケタ、TBSは全滅

 一方ここ最近、主演ドラマが不振続きだったKAT-TUN亀梨和也。今回と同枠の『東京バンドワゴン~下町大家族物語』(13年10月期)では平均7.1%と大爆死したが、『怪盗 山猫』は、パートナー役の成宮寛貴の好アシストもあり、14.3%の好発進。

 初回で、“好視聴率”を取ったといえるのは上記2作のみ。『いつ恋』『ヒガンバナ』『火村英生の推理』は11%台のスタート。『いつ恋』はブレーク中の若手、有村架純&高良健吾による王道の青春ラブストーリー。視聴者はどうしても若年層になりがちだが、脚本がしっかりしているだけに、どこまで中高年層を取り込めるかがポイントになりそう。

 結婚後、初の連ドラ主演となった堀北真希の『ヒガンバナ』は11.2%と、いまひとつ伸び悩んだ。枠を考えると、もっと高い数字が望まれるだけに、堀北も踏ん張りどころ。

 斎藤工主演『火村英生の推理』は、日曜午後10時半という難しい時間帯を思えば、健闘したほうか……。いま最も旬な俳優・窪田正孝が持つ潜在視聴率が貢献しているようだが、今後も2ケタ台をキープし続けられるか?

 フジの長瀬智也主演『フラジャイル』、遠藤憲一&渡部篤郎主演『お義父さんと呼ばせて』は、ともに9.6%でスタート。『フラジャイル』は、「水10」対決で裏の日テレに負け続けている枠だけに、大きな期待はできそうにない。『お義父さんと呼ばせて』は実力派俳優である遠藤、渡部の演技力が出色。ヒロインの蓮佛美沙子もいい味を出しており、一度ドラマを見てもらうチャンスがあれば、もっと数字が上がるはずだが……。

『下町ロケット』の後枠であるSMAP香取慎吾主演『家族ノカタチ』は9.3%の1ケタ発進で期待外れに終わり、草なぎとは明暗を分けた。ここから、どこまで巻き返すことができるか? なんとか2ケタ台には乗せてほしいものだが……。

 広末涼子&内田有紀主演『ナオミとカナコ』は、テーマがDVとあって、どうしても暗いドラマになってしまい、いきなり7.9%と苦しいスタート。ドラマの性質を考えると、今後も高い視聴率を望むのは難しそうだ。

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