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日本の民俗芸能は「美しいんだけど、怖い」 ― 集落に伝わる神々しい恐怖を捉えた写真家・西村裕介インタビュー
2016/01/26 09:15
カセ鳥(山形県)
――日本の民俗芸能というと、男根崇拝、女陰崇拝といった性の祭りが多いのも特徴です。今回の写真集には佐渡ヶ島(新潟県)の「つぶろさし」が収録されていますね。
西村 「つぶろさし」の写真は、男根が「盛っている感じ」を出すように心がけました(笑)。けれども、男性だけでなく、女形もいいんですよ。おじいさんが演じているんですが、「ささら」という楽器を使いながら、おしりをフリフリさせて2人で踊るんです。真面目にふざけている感じが好きですね。そして、つぶろさしがあるせいか、佐渡には子ども数が多い気がしました(笑)。
――民俗芸能が少子化問題の解決にも一役買っている(笑)。では最後に、『The Folk』を見た読者に、どのように感じてほしいでしょうか?
西村 この写真集は、郷土芸能を今までとは違った目線で見て、日本のディープな文化を知るきっかけとなってくれたら嬉しいです。そして、読者の方にも旅の予定に郷土芸能を入れてくれたら最高ですね。郷土芸能には観る楽しみ以外にも、たくさんの素晴らしい要素がたくさん詰まっているんです。
(文=萩原雄太/かもめマシーン)
西村裕介
1983年、東京生まれ。2007年、アートセンターカレッジオブデザインパサデナ写真学科卒業。ニューヨークで活動した後に帰国し、東京で雑誌や広告等を中心に活動している。広告写真の撮影や、ミュージックビデオ、テレビコマーシャルの監督などを手がけている。
『The Folk』(リトル・モア)
最終更新:2016/01/26 09:15