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指原莉乃の監督挑戦、橋本環奈の初主演……アイドル映画はなぜ増えている?

「もともと、アイドル映画という言葉自体は今日のアイドルブームのずっと前からあるものですよね。たとえば1980年代のアイドル映画というとき、薬師丸ひろ子や原田知世などソロとして活動する若手タレントの主演作がイメージされます。角川映画で製作されたオリジナルの『セーラー服と機関銃』は、その代表作です。今回の新作で主演を務める橋本環奈は、Rev. from DVLのメンバーという意味ではグループアイドルシーンの中にいますが、世間から見るとソロとしての活動が目立ちますし、今回もソロのタレントとしての出演というイメージが強い。また作品自体も、グループアイドルシーンの文脈よりも、角川映画の歴史に寄り添ったものです。そのため、ひとくちに『アイドル映画』といっても、グループアイドルであることを前提にした映画とは少し異なるところにある。今回の『セーラー服と機関銃-卒業-』のような企画の場合、橋本さんのようにソロとしての色を強く印象づけている人の方が似つかわしいのかもしれません」

 アイドル映画は、出演するアイドルにとっては活動の幅を広げ、卒業後のキャリアを築くきっかけになるほか、映画に出演するということ自体がブランディングに繋がるなど多くのメリットがあるが、制作側にとっても魅力はある。

「アイドルを起用することで、そのアイドルの固定ファンの動員が見込めるということはもちろんあるでしょう。また、グループアイドルシーンの活況でアイドルの数が増加しているだけでなく、メジャーからインディーズまでスタンスや活動規模も多様化しているため、映画のアイコンとしてアイドルを起用したいときにキャスティングの選択肢が幅広いというのも魅力的でしょう。製作する側の規模も様々あるなかで、アイドルというジャンルが多様であればあるほど、製作側とのマッチングの機会も増えることになる。その結果として、いろいろな文脈で多くのアイドル映画が作られているのだと思います」

 数多くのグループアイドルが活躍している昨今、さらに多様なアイドル映画が生まれそうだ。

(取材=編集部)

最終更新:2016/02/06 09:00
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