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メリー喜多川氏の恫喝は想像以上の恐怖だった! 文春の元記者が「メリーさんに『殴るぞ!』と脅された」と証言

shincho_160131.jpg「週刊新潮」(新潮社)2016年1月28日号より

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 先日、発売された月刊誌「文藝春秋」(文藝春秋)が、この間のSMAP解散騒動を検証する記事を掲載して、出版界でちょっとした話題になっている。たしかに、伝統と権威を重んじる国民的雑誌までがこの問題を取り上げる(しかも芥川賞の発表と同じ号で)というのは、SMAPというアイドルグループの存在感の大きさを改めて証明したといえるだろう。

 しかし、「文藝春秋」の記事が興味深かったのは、それだけではない。今回の騒動では、ワイドショー、スポーツ紙、週刊誌など、ほとんどのメディアがジャニーズ事務所とメリー喜多川社長側にたって、独立に動いた飯島三智マネージャーと中居正広ら4人を非難していた。ジャニーズの影響力が及ばない「週刊文春」(文藝春秋)「週刊新潮」(新潮社)などもジャニーズ幹部の言い分を掲載した。

 ジャニーズ本体とメリー喜多川社長の責任を追及し、木村拓哉こそが裏切り者だと書いたのは、リテラをはじめ、ごく少数のメディアにかぎられていた、

 そんな中、この「文藝春秋」は「SMAPを壊した独裁者メリー」と題して、騒動の原因がメリー喜多川氏にあると指摘。「本来ならばSMAPメンバーよりも、代表であるジャニー社長とメリー副社長が公開謝罪するのが社会通念上筋」とまで書いているのだ。

 同記事を書いたのは、「週刊文春」の元記者・中村竜太郎氏。中村氏は「週刊文春」時代、ASKA の覚せい剤中毒や高倉健の養女の存在をすっぱ抜いたことで知られているベテラン芸能記者で、ジャニーズ取材も、ジャニー喜多川社長の「ホモセクハラ報道」以降、長くかかわってきた。

 中村氏は今回、その取材経験を生かして、解散危機騒動の裏側にあったジャニーズ事務所内部の暗闘をあらためて総括。メリー氏が娘・藤島ジュリー景子副社長や孫に執着したあげく、飯島マネージャーを敵視。その恫喝によって、独立せざるを得ない状態に追い込んでいったと、断じている。

 完全にジャニーズに支配されているマスコミの中にも、こういう視点をもった記者にいることにほっとしたが、この記事でもうひとつ注目したいのは、中村氏が「文春」記者時代、メリー氏に直接、呼び出され、恫喝された事実を明かしていたことだ。

「文春」記者がメリー氏に呼び出されたケースといえば、例の2015年1月、記者の目の前で飯島氏に「SMAPを連れて出て行ってもらう」とパワハラ解雇通告をした一件が有名だが、それだけではなかったらしい。中村氏は昨年の一件を紹介した上で、こう書いている。

〈筆者もこの出来事の五年前、週刊誌に書いた記事に関してメリー氏に呼び出された。飯島氏と同じ場所で五時間以上取り調べのように詰問され、「殴るぞ!」と恫喝され、決裂して帰ろうとすると「帰るな!」と怒鳴りつけられた。同じ席には、ジャニーズ事務所の弁護士が同席していた。彼らを従え、記事に激しく反論するメリー氏。筆者としては理不尽としか思えない主張の繰り返しだったが、この凄みがジャニーズ事務所を芸能界のトップに押し上げた原動力かと、痛感したのだった。〉

 中村氏が呼び出されたのはおそらく、11年、「週刊文春」が2週にわたって掲載した「日米徹底取材 『アイドル帝国』を築いた男ジャニー喜多川社長の『ルーツ』を追う!」(11年1月6日号)をめぐってのことらしい。

 タイトルが示すように、この記事は、アメリカにまで取材に出かけ、ジャニー喜多川社長とメリー喜多川副社長の過去を検証した企画。戦後、ふたりがフィクサーの元に身を寄せ、ジャニーズ事務所を立ち上げて成功するまでを暴露している。

 メリー氏はこの記事で自分とジャニー氏の過去を暴かれたことに激昂し、「担当者を事務所によこせ」と要求! デスクと記者の中村氏が乃木坂のジャニーズ事務所に赴いたところ、5時間にわたって延々、凄まじい勢いで罵声を浴びせられたということらしい。

 しかし、5年前とはいえ、メリー氏は85歳。そんな高齢の女性が、百戦錬磨の週刊誌記者に向かって「殴るぞ」と凄むというのは信じがたい話ではないか。しかも、これはけっして笑い話ですむようなレベルではないらしい。

 実は、メリー氏が週刊誌の編集部に呼び出しをかけたことはこれまで、何度もあった。「文春」でも、中村氏が証言した5年前、飯島氏の公開説教をやった昨年以外に、2度ほど呼び出されているという。また、講談社や小学館、新潮社でも同じように、乃木坂の事務所に召喚され、メリー氏に罵倒された記者は何人もいるという。

 そのすさまじい内容について、ある週刊誌関係者がこう解説する。

「冗談じゃなく、その迫力はすごくて、大の男でも震え上がってしまいますよ。机をバンバン叩いて、お前、どういうつもりだ、とか、とか、とにかく頭から罵倒しっぱなし。かと思うと、逆に質問攻めにされる。週刊誌関係者の間では、”恐怖のメリークイズ”とよばれているらしいんですが、ジャニーズ事務所のタレントの名前を上から順に上げろと言われたり、自分の会社の社長の名前を言ってみろ、とか、社是を言えとか言われるんです。それで、ちゃんと答えられないと、むちゃくちゃ罵倒される。で、逆にこちらから質問をすると、怒鳴り返されてまともに答えてくれない。しかも、それが5時間も6時間も続く。ほとんど軟禁状態で、帰りたくても帰らせてくれない。ほとんどの記者は疲労困憊でボロボロになってしまう」

 さらに恐ろしいことに、メリー氏は、会話の中で暴力団や同和団体のことをちらつかせた。「あなた、子供もいるんでしょ」と、ヤクザの脅しまがいのセリフ口にすることもあるという。

 ジャニーズ事務所といえば、芸能界の中で、暴力団との関係がもっともな希薄なプロダクションといわれているが、メリー氏がこの調子だから、暴力団に頼る必要がなかったのかもしれない。

 それにしても、百戦錬磨の週刊誌記者でさえ震え上がる迫力なのだから、社員やタレント、さらに御用メディアなどが逆らえるはずもない。芸能界がこの恐怖支配から逃れるには、もう少し時間がかかりそうだ。
(時田章広)


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