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ややこしすぎ! 2つの「数え年」と「満年齢」が併用される、韓国の“複雑”年齢事情

kazoe.jpgイメージ画像「Thinkstock」より

「この子の誕生日は2015年12月27日です」
「では、今は2歳ですね」

 日本の常識で考えると何を言っているのかまったく理解できないが、上の会話が成立してしまう国がある。お隣・韓国だ。

 韓国は現在も年齢に「数え年」を使っており、しかも年齢が1歳加算されるのは誕生日ではなく、元旦。つまり冒頭の会話のように、昨年12月に生まれた子どもは生後1週間であっても、今年1月1月には「2歳」となるわけだ。
 
 さらに「数え年」と一口に言っても、生まれた瞬間から1歳で新年にプラス1歳される純粋な意味での「数え年(セヌン・ナイ)」と、誕生日を無視して現在の年(西暦)から生まれた年(同)を引いた“ヨン・ナイ”というものもあるとか。そのため、かの国では実質的に1人が3つの年齢を持つ事態になっている。例えば、1986年8月生まれの人は16年2月時点で、数え年では「31歳」だが、“ヨン・ナイ”では「30歳」となり、誕生日を迎えていないので満年齢は「29歳」といった具合だ。実生活において非常に混乱が多いことは、想像に難くないだろう。

 さらに異様なのは、現行法においても年齢の計算方法が統一されていないことだ。

 例えば、「青少年保護法」では数え年が基準となっている一方で、「少年法」では満年齢が基準となっている。どういう問題が発生するかというと、本日(16年2月27日)の時点で97年2月26日生まれの人は、満18歳。そのため少年法では「少年」となり、罪を犯したとしても成人より処罰は軽く済む。しかし、数え年では19歳となるため、青少年保護法においては「青少年」とならず、「19歳未満禁止」の映画を見ても許されるのだ。もはや彼が、少年なのか大人なのか定かではない。

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