日刊サイゾー トップ > その他  > 嵐の元側近が明かすジャニーズの掟

嵐の元側近スタッフが暴露本で明かしたジャニーズの「恐ろしい掟」、そしてSMAP問題の本質

 つまり、宗教の話を除いては、ジャニーズのタブーをSMAPはことごとく破ってきた存在なのだ。一方、今回の嵐の暴露本はデビュー後数年のエピソードが中心であり、いまでは嵐も食レポをするし、大野のアーティスト展開のようにクリエイティブ活動もオープンにされているが、それらは結局、SMAPのマネージャーだった飯島氏がジャニーズの意向に反して独自の路線を築いた結果であり、その成功例を見て、ジュリー氏は嵐でも“解禁”させたに過ぎない。

 というよりも、すでにSMAPが破っていたジャニーズの掟も、嵐の場合、デビュー数年はNG事項として禁じられていた。この事実は、飯島氏が去ったジャニーズが、今後どうなってしまうかを想像させるものだ。なんでもかんでもNGだと偏狭な考えでタレントやメディアを縛れば、再びジャニーズは、SMAP以前の前時代的な芸能事務所に舞い戻ってしまうのではないか……そう危惧せずにはいられない。

 この馬鹿馬鹿しいNG項目やSMAP騒動で露わになったように、メリー氏およびジャニーズ事務所の“価値観”は社会とはズレまくっている。そんななかで嵐はこれからどうなっていくのか──。不安は大きくなるばかりだが、暴露本では、元スタッフがこんな驚きの発言を行っている。

「ジャニーズ事務所には、いま所属するタレントが一生、生活していける分の給料を払えるくらいの余裕はあるんです。極端ですけど、明日からデビュー組の全部の仕事がなくなったとしても、まあ、100人くらいのタレントの面倒を50年後くらいまで見続けるくらいは大丈夫です」

 たしかに、ジャニーズには嵐やSMAPらが必死に働いてきたおかげで、「いま所属するタレントが一生、生活していける分の給料を払えるくらいの余裕」「100人くらいのタレントの面倒を50年後くらいまで見続ける」蓄えがあるのだろう。だが、娘を次期社長にするために、企てなどまったく行っていなかったジャニーズ復活の功労者たる飯島氏をいとも簡単に首切りしてしまう女帝が、タレントへ給料を50年も支払いつづけるなんてことをするだろうか。

 嵐が今後、背負わなくてはいけないもの。女帝ふたりの横暴さを見るにつけ、それはSMAPよりも重く苦しいものなのでは、と思わざるをえない。
(本田コッペ)

最終更新:2016/02/28 14:24
123
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真