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週刊誌スクープ大賞

公式戦も吹っ飛ぶ!? 野球賭博問題、渦中の“仲介人”をつかんだ文春が次に告発する選手とは――

 次も、中国についてのポストの記事。発禁本を取り扱う香港の書店の関係者5人が昨年10月から12月にかけて次々に拘束された事件は、今なお3人が拘束されたままだという。

 その際、拘束されるきっかけになった「本」があるという。『習近平とその愛人たち』という題名で、先の書店が版元となって発売の準備を進めていたそうだ。

 だが、関係者が拘束されてしまったために、いまだに発売されていない。著者はニューヨークに住む民主活動家の西諾氏。ポストはあるアメリカの民主活動家を通じて、同書の電子書籍版の全文を入手したという。

 習近平氏が主人公の小説仕立てで、初恋から最高指導者になるまでに出会った6人の愛人との関係が中心に書かれているという。同書によれば、習近平氏はなんと天安門事件のリーダーのひとりとも関係を持っていたというから驚きだ。

 中国に詳しいジャーナリストの福島香織氏がこう分析する。

「たしかに読んだ印象として、この本は全体として荒唐無稽です。しかし、山ほどゴシップ本が出ている中でこの本だけ異例の措置を取ったのは、習近平にとって何かどうしても許せない部分があったのではないか。だとすれば、それは頼昌星との関係だと思います」

 ポストによれば、頼昌星(57)は中国史上最大級の密輸事件「アモイ事件」の主犯である。99年に発覚したこの事件では、頼昌星の経営する福建省アモイ市の貿易会社が中国共産党の幹部らと共謀して石油製品・自動車などの密輸を繰り返し、多額の関税を脱税した。

 頼昌星は海外逃亡中に答えたインタビューで、アモイ事件には想像以上の大物が関与していることをにおわせている。その大物とは、福建省委員会副書記を務めた習近平氏のことではないかと、かねてからウワサされてきたそうだ。

 同書では、2人はアモイで隣人として知り合い、習近平氏が頼昌星から女性を紹介されたり、カネを工面してもらったりといった関係だったと記されているという。日本で翻訳して出版したらどうか。

 新潮が追及している、相撲協会理事長選をめぐる八角理事長と貴乃花親方の確執だが、今度は相撲協会外部理事で元東京地検特捜部副部長の宗像紀夫氏が、八角理事長に「相撲協会の私物化を止めろ」と苦言を呈した。

 理事長選挙は春場所後の3月28日。貴乃花と八角の一騎打ちのようだが、ここへきて外部理事に「八角に投票しないと殺すぞ」という殺害予告電話が、右翼を名乗る人間からかかってきたという問題も浮上しているというのだから、事態は深刻だ。

「私はこれまで4年間、相撲協会を見てきましたが、八角さんが理事長になってからの協会運営の乱暴さは目に余るものがある。八角さんは、未だに相撲界の古いしきたりの中での考えのままなのです。しかし、公益性を持った、開かれた協会においてそれは通用しない」(宗像氏)

 八角理事長には、厳しい風が吹き始めたようだ。

 安倍政権は北朝鮮への制裁措置を強化する方針のようだ。北朝鮮に拉致され、24年もの間、北朝鮮で過ごした蓮池薫さん(58)は、制裁も必要だが、

「同時に、解決に対する見返りも示して交渉すべきです。一つは、観光特区のインフラ整備といった、軍事技術に転用されない形での支援です。金正日時代、こんなことがありました。羅津・先鋒の開発をした際、外国企業がインフラくらい整備してほしいと要望したら、『そんなカネはない、そちらでやってくれ』という話になった。日本がインフラ整備して、浮いたお金が軍事にまわるということはありません」

 その上、日朝交渉においては、核とミサイルと拉致の同時解決ではなく、拉致問題を最優先課題にしてほしいという。当然の要望である。

 力による圧力には、北朝鮮は屈することはない。だが、困っている庶民を救う手立てを考えれば、軟化してくる可能性はあるはずだ。時間は残されていない。安倍首相は拉致に真剣に取り組むと言っていながら、なんら成果を出していない。

 今週は文春と新潮が高市早苗総務相(55)を取り上げているが、どちらも私にはピンとこない記事である。

 高市氏を取り上げる理由は、放送事業者が政治的公平性を欠く報道を繰り返した場合、ときの総務大臣が電波停止を命じる可能性があると衆院予算委員会で発言したからだ。

 文春は高市氏が「嫌われる理由」というタイトルで、彼女の学生時代や松下政経塾、アメリカの左派議員の事務所で働いていたことを縷々述べている。選挙に出たときのゴタゴタや、2回目の衆院選で新進党から出馬し、わずか2週間後に離党して自民党入りした節操のなさ、自民党では森喜朗元首相や安倍首相との近しい関係などを取り上げている。

 そんななかで読みどころは、彼女の夫・山本拓衆議院議員(63)の話だ。山本氏はバツイチ。なれ初めは、高市議員が落選していた頃だという。

「私はバツイチで後援会から『誰でもいいから奥さんもらえ』と言われていた。彼女も落選中に誰か探せといわれていたらしく、『じゃあ一緒になりましょうか』となったのです」(山本氏)

 なんともいい加減な結婚のようだが、これでうまくいくのだろうか? 心配なのは、2人の政治思想や政策が異なるということだ。

「一般的に言えば、右と左っていうかな。彼女は安倍さんの考えに近い。でも私は安倍さんのような右寄りグループに対して、『それは違うんじゃないか』と言ってきたタイプです。十二年の総裁選でも、高市は安倍さんの推薦人でしたが、私は石破茂陣営で徹底的に応援しました」(同)

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