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奇習!義父たちが“生娘の初夜権”を巡って…! ねじれた処女信仰が引き起こした岐阜の惨劇

0311kawabe_02.jpg※イメージ画像:『駆込寺と村社会』(吉川弘文館)

「ある晩ね、駆け落ちをしようとしたわけなんだけども、なにせ狭い村でしょう? すぐに勘付かれて、捕まってしまったんですよ。するとね、見せしめっていうのですかね、村人の前に連れ出された彼らはね、晒し者になるっていうことになったんです。まずね、生娘だったその若い娘が、男たちにかわるがわる犯された。それも、新郎になる男の前でね」

 村の寄合所に連行された彼らのうち、男は手足を拘束させられた状態で、自分の愛する女性が無造作に輪姦され続けるのを見せつけられたという。それは夜通し続いたが、当然のことながら、そうした姿を直視できない彼は、思わず何度も目を閉じてしまう。だが、それを許さない村人たちは、その瞼を強引に見開かせて直視するように仕向け、それでも瞼を閉じようとすると、小刀で彼の瞼を切り落としてまで、その輪姦シーンを見せようとしたのだという。

「あれは本当に気の毒な姿でしたね…。結局、朝まで続けられて、それが終わるとふたりはその場に置き去りにされたんですが、それから三日もしないうちに、彼らの土左衛門が川の下流で見つかったそうです。なんともやりきれない気持ちにさせられたものですよ…」

 日本とそこに暮らす我々日本人は、はしばしば「島国文化」「村社会」という性質を持っていると指摘されるが、そうした閉鎖的な社会においては、ルールの遵守というものが強く求められることは、多くの人々が知るところだ。たとえそれがどんなに理不尽なものであったとしても、個々人にとってはそれに抗う術など、無きに等しいものなのかもしれない。
(取材・文=戸叶和男)

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最終更新:2016/04/04 09:15
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