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週刊誌スクープ大賞

テニス・錦織圭が“新彼女”観月あこにハマりすぎ! 昨年US敗因は「ホテルに2人で籠城」だった!?

 新谷編集長は「原点帰り」したのである。だが、数々のスクープを放つも部数的には苦しい時期が続いたという。

 特に昨年はスクープでも部数は積み上がらず、相当悩んだという。そこでやった「春画」掲載が一部読者や会社の上層部の反発を買い、3カ月休養という“屈辱”を味わうのである。

 他の週刊誌、特に現代やポストが「死ぬまでSEX」やヘアヌードグラビアに「集中」していったのは、事件ものや苦労して取ったスクープが部数増に結びつかなかった文春を見ていて、早々にそっちを諦め、部数減の歯止めをかけるSEX路線へと向かっていったのである。

 だが、休養から復帰した年初以来、連発するスクープは部数に結びついてきたというのである。今年に入って何回も完売の週が出た。

 少し前から文春の記事を1本いくら(4万円だそうだ)でテレビ局などへ売る「コンテンツビジネス」を始めたという。

 今週のベッキーからの手紙などは、ワイドショーから「売ってくれ」という申し込みが殺到して、嬉しい悲鳴を上げているというのだ。

 一つのテレビ局には毎日何本ものワイドショーやニュースショーがあるから、4万円×何十本になる。このままいけば相当な売上が見込める。それにデジタル文春の会員だけでも7,000人近くになるという。他にも「dマガジン」などでも相当な売上があると聞いている(月に3,000万円近くの売上があるという)。

 スクープがカネになるという当たり前だが、これまでどこの雑誌も成功していない分野にも文春は手を伸ばし、成功の果実をもぎ取ろうとしているのである。

 雑誌は編集長のものである。一人の名編集長が出れば雑誌は変わる。それを見事に体現しているのが新谷編集長だ。

 彼の一番いいところは、誰のスキャンダルをやれば話題になるかがわかることである。私もやったことがあるからわかるが、簡単なことではない。

 もう一つ付け加えておこう。日本の報道の自由度は世界で72位だといわれる。日本の大メディアは自主規制と権力者におもねっていると世界から見られているのだ。

 日本のメディアの「中国化」が冗談ではなく世界の常識になりつつある。そうした背景があるからこそ、権力者から芸能人まで、彼らの恥部を暴きその座から引きずり下ろしている文春が脚光を浴びているのだ。

 現代やポストは恥ずかしくないのか。スクープが部数増に結びつき、そのコンテンツがデジタル化でさらにカネを生み、他のメディアにも売れるのである。

 だが、聞いた話だが、新潮の乙武匡洋スキャンダルは部数増に結びつかなかったという。なぜか? 新谷編集長がいうには、文春の読者は30代40代の読者が多く、半数が女性だそうだ。彼は、文春の読者はスクープにすぐ反応してくれるといった。文春は読者と対話しながら、読者を育ててきたのである。

 現代やポストがたまたまスクープをやっても、SEX記事ばかりに興味のある読者しか相手にしてこなかったから、反応が鈍いのである。

 だが時間はかかっても、週刊誌や雑誌の役割は「新聞、テレビにできないことをやる」ことでしかない。SEX記事も新聞やテレビができないことではあるが、やはり満天下を唸らせるスクープは週刊誌の華である。

 それに興味のない週刊誌など消えてなくなるに決まっている。今すぐスクープ競争に入る準備を進めるべきである。それでも2、3年は部数増に結びつかないかもしれない。だがそれしか生き延びる道はないと思い定めるべきだ。いざ立て!

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