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不振続きのフジ「月9」7月期・桐谷美玲主演『好きな人がいること』にイケメン俳優3人投入の“姑息”ぶり

 ドラマの舞台となるのは、海辺のレストランで、主人公・櫻井美咲(桐谷)は、将来独立を目指しているパティシエ役。仕事をクビになり、転職活動がうまくいかない中で、高校時代の初恋の人・柴崎千秋(三浦)と再会。千秋に誘われ、彼が経営する湘南のレストランで、住み込みのバイトを始めるという奇跡の展開に……。憧れの千秋と一つ屋根の下で暮らすことになった美咲だが、そこには、千秋の弟で、シェフを目指して学校に通う三男の冬真(野村)と、次男でレストランを支える天才シェフ・夏向(山崎)がいた。イケメン3兄弟のうち、恋愛弱者・美咲の重い心の扉を開けるのは誰になるのか? 4人の恋愛模様を描いたロマンチック・ラブコメディだ。

 脚本は、『恋仲』、映画『ストロボ・エッジ』(2015年)などを手掛けた桑村さや香氏のオリジナル作品となる。

 その『好きな人がいること』の制作発表会が5月1日、YouTube Live、LINE LIVE、ツイキャスで生配信される異例の形で行われ、フジによれば、約60万人が視聴したという。さすがに、その視聴人数はマユツバものだが、イケメン俳優が3人揃うとあって、ある程度の視聴者の関心を集めたのは確かなようだ。

 ヒロインがパティシエで、相手役(準主役)が山崎というと、NHK朝ドラ『まれ』(土屋太鳳主演)を、つい想起させてしまいそうな設定で、安直な発想といわれてもいたしかたなさそう。

 昨年9月公開の映画『ヒロイン失格』でも、桐谷(主役)と山崎(準主役)は共演しており、気心は知れている。桐谷自体が数字を持っていないだけに、『好きな人がいること』がヒットするかどうかは脇を固めるイケメン3人衆の双肩にかかっているといえそう。フジの思惑通り、“脇役頼み”のドラマが果たして好視聴率を取れるのか?
(文=森田英雄)

最終更新:2016/05/09 20:00
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