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週刊誌スクープ大賞

東京五輪招聘は2億円どころじゃない? 大新聞と新聞が報じない、JOCと電通の深いつながり

 オバマ大統領が5月27日に広島を訪問する。新潮は巻頭で「オバマが広島でやるべきこと」を特集しているが、ほかはともかく、この2人の意見には賛成する。野球評論家の張本勲氏は5歳の時に被曝し、姉を失っている。

「絶対に資料館であの“服”を見てほしい。あそこには、女の子用の小さな服が展示されている。3歳か4歳の子のものかと思っていたら、高校生の洋服だった。洋服もこんなに縮んでしまうのか、と胸を打たれました」

 作家の大下英治氏は1歳の時、母親の背中で被曝し、父親は全身やけどで亡くなっている。

「大統領には、被爆者の話を直接聞いてほしい。資料館も行くべきですが、あそこにあるのは“死者の記録”。それに加えて、地獄を背負って生き延びてきた人たちの言葉を、生で聞いてほしいのです」

 オバマが何を思い、何を言うのか――。世界中が注目しているはずである。

 私はオバマ大統領の広島訪問決断を支持するものだが、気になる記事が毎日新聞5月22日付に載った。

「<米大統領広島訪問>元米兵捕虜も立ち会いへ 米政府が要請
【ハノイ西田進一郎】オバマ米大統領が27日に被爆地・広島を訪問する際、第二次世界大戦中の元米兵捕虜も立ち会うことが22日、分かった。1942年にフィリピン・バターン半島で米兵捕虜ら多数が死亡した『バターン死の行進』の生存者らで作る『全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会』のジャン・トンプソン代表が明らかにした」

 ホワイトハウスから、大統領の広島訪問の式典に元捕虜のひとりを代表として参加させてほしいと要請があったという。

「広島訪問が、原爆投下の被害だけでなく、第二次大戦の全ての被害に目を向けたものであることを示す狙いがあるとみられる」(毎日新聞)

 だが、代表で参加する人物は「米東部コネティカット州のダニエル・クローリーさん(94)。フィリピンで旧日本軍の捕虜となり、パラワン島で飛行場建設の作業を素手で行うように強いられた。その後、日本に移送され、栃木県足尾の銅山などで強制労働をさせられた」(同)という人で、「毎日新聞の取材に当時の生活の過酷さを説明したうえで『兵器は人を殺害するので、全ての兵器は嫌なものだ。しかし、戦争を引き起こしたのは米国ではなく、ドイツと日本だ』と述べ、戦争終結のために原爆投下はやむを得なかったとの認識を示した」というのである。

 嫌な予感がする。広島訪問にアメリカ国内で反発が起こるのが怖いために、オバマ大統領が譲歩したのではないのか。

 広島で「戦争を早く終結させるために原爆は使用されたのだ」と彼が語れば、日本の国民感情を逆なですることは間違いない。オバマ大統領がどういう言葉を紡ぎ出すのか、じっくり見てみたい。

 さて、三菱自動車が日産の傘下に入ることが決まったが、重大な燃費のゴマカシが行われていたことの責任を誰が取るのか不透明である。

 文春は、三菱自の天皇と呼ばれていた益子修会長を直撃インタビューし、新潮は日産のゴーンCEOがかなり前から三菱自を傘下に収める下調べをしていたことを明らかにしている。

 益子氏は三菱商事出身で、三菱自動車の経営再建のために送り込まれたという。今回の不祥事について文春が聞くと、「開発(部門)の中身が分からなかった」「(燃費偽装を=筆者注)知りませんでした」「現場には行くけど、そういうのをやっているのは分からなかった」「(燃費目標を5回も上げたではないかという質問に=筆者注)僕は『できないでしょう』と言ったけど、『できる』と言われるとね」と、自分は知らされていなかったと逃げるばかりだ。

 三菱自動車がまとめた調査結果には、データ改ざんの背景には「目標達成へのプレッシャーや、幹部社員らの高圧的な言動による物言えぬ風土などがあった」と書かれているのに、である。

 新潮によると、軽自動車の燃費データに不審な点があることに日産が気付き、三菱自に通知したのは昨年11月だったが、その段階から日産は、三菱自や三菱グループの経営状況を調べ始めていたそうだ。

 提携発表後にゴーン氏の右腕と称される人物が首相官邸を訪れ、菅義偉官房長官に三菱を傘下に収めることを報告しているという。

「日産としては三菱自動車を三菱グループから切り離して完全に自社のコントロール下に置きたかったのですが、重工側は“待ってくれ”と。で、第三者割当増資という案が出てきたのです」(専門誌記者)

 三菱自動車が不正を発表して、日産はうま味のあるところまで三菱の株価が落ちたタイミングを見計らって提携を発表したというのである。徹底した合理主義者のゴーン氏だから、三菱自には厳しいリストラを持って臨むという観測がしきりである。三菱自の社員は残るも地獄、去るも地獄となるのだろうか。

 閑話休題。先日、東京・中野の通りを歩いているときにこんな病院の看板を見つけた。「老人内科」。高齢者がちまたにあふれているのだからあっても不思議はないが、なんとなく新鮮な気がした。内科は女・子どもが多く、年寄りが行っても座る場所もなかったりする。ここなら老人に優しいかもしれない。入ってみたくなった。

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