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学校の治安を守るはずが……韓国スクールポリスが女子高生と“イケナイ関係”に!

 もともとSPOは、2011年に大邱(テグ)で起きた凄惨な校内暴力による生徒の自殺事件の影響を受けて、12年6月に導入された制度で、実際に多くの成果も残している。制度導入年には2万3,877人だった学校暴力加害生徒の検挙規模も、昨年には1万2,495人と、およそ半分まで減らすことができた。

 ただし、SPOには大きな問題がある。深刻な人材不足だ。

 15年時点で、韓国の学校数は約1万6,000校、生徒数は610万人に上る。しかし、実際に活動しているSPOの数は1,075人と少なく、担当官1人が10校以上、約5,000人以上の生徒を見ている計算になるのだ。さらに、女性SPOの数は全体の3割ほどと少なく、前出のセックススキャンダルも、こういった事情が関係していないとは言い難い。
 
 事態を重く受け止めた釜山市教育庁は、6月29日に記者会見を開くと、制度の運用改善案を発表。女性担当官の派遣や、年2回の研修制度など、現状の改善ができるまでSPO派遣を中止することを表明している。
 
 少なくない成果を出してきたSPO制度。今回の事件を教訓にして、問題点を改善することができるだろうか?

最終更新:2016/07/01 14:00
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