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注目された3年ぶりの松嶋菜々子主演作『営業部長 吉良奈津子』は“ビミョー”な視聴率で発進

kira0725フジテレビ系『営業部長 吉良奈津子』番組サイトより

 主演作『家政婦のミタ』(2011年10月期/日本テレビ系)では、最終回で40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)というテレビドラマ史上に残る高視聴率をマークした松嶋菜々子にとって、3年ぶりの連ドラ主演作となる『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/木曜午後10時~)の初回が7月21日に放送され、10.2%と“ビミョー”な視聴率で発進した。

 この数字は、7月期の民放プライム帯の全ドラマの初回の中では、北川景子主演『家売るオンナ』(日本テレビ系)=12.4%、高島礼子主演『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系)=11.6%、寺尾聰主演『仰げば尊し』(TBS系)=11.4%、東山紀之主演『刑事七人』第2シリーズ(テレビ朝日系)=10.8%、藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』=10.7%に次いで6番目という平凡な順位。しかも、かろうじてギリギリ2ケタ台では、先行きが思いやられる。

 慢性的に視聴率が低迷するフジで2ケタ発進は、確かに上々ではある。ましてや、この「木10」ドラマは15年1月期以降、平均視聴率が1ケタ台続きで“数字が取れない枠”となっているだけに御の字ともいえるが、松嶋主演作としては、なんともさびしい視聴率だ。

 ドラマは、広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだった主人公・吉良奈津子(松嶋)が、40歳手前で結婚し、出産と育児休暇を経て、3年ぶりに職場復帰したところ、配属されたのは古巣ではなく、成績が振るわない営業開発部の部長というポジション。納得いかない奈津子だったが、いつか元の現場に戻ることを希望に、営業部長職を務めることになる。しかし、そこにいたのはひと癖もふた癖もある部下たちで、仕事が忙しくなればなるほど、家族への負担や不満が募り、家庭と仕事の狭間で悩みが増えていく。口うるさい姑の手を借りたくないため、ベビーシッターを頼むが、その彼女の存在が、幸せな家庭を崩壊させるきっかけになってしまう。会社では自信を打ち砕かれ挫折し、やがて夫との間に大きな溝ができ始め家庭も危機に瀕する……というストーリー。

 キャスティングには、「松嶋自身が目を光らせた」ともウワサされているが、主要キャストは、準主役に松田龍平(クリエイティブ局の元後輩役)、夫役に原田泰造が配されている。そのほか、石丸幹二、DAIGO、板尾創路、中村アン、足立梨花、伊藤歩らが出演しており、そこそこのメンツだ。

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