ファン制作の無料“ポケモンRPG”『Pokemon Uranium』が150万ダウンロード達成! しかし、“やはり”即時配信停止に
■米任天堂から知的財産侵害を指摘され即座の公開停止
9年という“助走”の末に、しかも『ポケモンGO』の社会現象と重なったタイミングもあり、『Pokemon Uranium』は予想以上の注目を浴びることになった。もちろん無料でダウンロードが可能な非営利のファンメイド作品ということで、それを知ったポケモン好きが『Pokemon Uranium』のサイトにこぞってダウンロードに訪れた。
トレーラー動画の中では、この作品は営利を目的としたものではなく、ポケモンはゲームフリークと任天堂に帰属するもであって、ファンであればこそ公式のポケモンを応援してくれるようにと呼びかけられている。しかし、やはりビッグタイトルのIPということもあって、配信して間もないうちに米国法人のNintendo of Americaの弁護士から知的財産侵害行為を指摘され、即刻公開を停止するよう警告されたのだ。
これにより、制作者の2人はダウンロードサイトへのリンクをすべて削除。『Pokemon Uranium』はわずか数日の“幻の”ポケモンRPGとなったのだ。2人よれば、公開から公開停止までの間、ダウンロード数は150万以上にものぼったことが『Pokemon Uranium』サイトに記されている。
同作のサイトには、ユーザーの交流を行なうフォーラムも設置されていて、楽しむための準備は万端に整えられていたように思える。プレイしてみたかったファンも多かったとは思うが、制作者としてはポケモンを愛しているからこそ、即座の公開停止に踏み切ったということで、こればかりは仕方のないことだろう。ファンの要望が多ければ、任天堂と正式に契約を結んだ製品版がリリースされる可能性もないわけではないと思うが、『Pokemon Uranium』サイトは現在も継続されていることから、ひょっとすると何らの動きがあるのかもしれない。
(文/仲田しんじ)
【参考】
・Gamespot
http://www.gamespot.com/articles/impressive-fan-made-pokemon-rpg-released-after-9-y/1100-6442564/
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