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テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第133回

いよいよ一挙再放送! NHK『大アマゾン 最後の秘境』の「わからない」という恐怖

amazon082202.jpgNHK『大アマゾン 最後の秘境』番組サイトより

 年齢を重ねるにつれ、見たこともない未知の映像をテレビで見ることはほとんどなくなった。そして、心の底から「恐怖」を感じることもあまりない。

 けれど、その2つをまざまざと見せつけてくれたのが、『NHKスペシャル』で放送されたシリーズ『大アマゾン 最後の秘境』(NHK総合)だ。

 今年4月から4回にわたって放送されたもので、このたび、22日深夜に第1集と第2集が、翌23日深夜に第3集と第4集が再放送される。

 このシリーズは、伝説的ドキュメンタリー『ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる』を作ったディレクター・国分拓による作品だ。

 ちなみに『ヤノマミ』は、アマゾンの奥地に住む先住民族「ヤノマミ」に150日間密着し、その独特な死生観や精神世界に迫ったもの。今回も国分らは、長期間アマゾンに滞在し、取材したという。

 第1集の「伝説の怪魚と謎の大遡上」と第3集「緑の魔境に幻の巨大ザルを追う」は、未知の自然の驚異を追ったものだった。

 前者は、濁流のアマゾン川の中にうごめく「怪魚」たちを見事にカメラに捉え、その驚きの生態を世界で初めて映像に収めた。

 後者では、現在もなお目撃談が後を絶たない、謎の「巨大ザル」を探索。それだけ聞くと、「川口浩探検隊」シリーズ(テレビ朝日系)のようなものを思い浮かべてしまいそうだが、あのスペクタルを継承しつつも、映像は徹底的にリアリズム。見たことのない生き物や自然の姿に、何度も息をのんだ。

 だが、今回のシリーズでスゴかったのは、「自然」よりも「人間」だった。

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