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炎上商法? 代アニLIVEステーションの「無断キャンセル」騒動 アイドル側は3月以降、打ち合わせすら一切せず

 報告を受けた伊藤氏は、改めて翌日連絡し謝罪することを決めた。

 ところが、翌日になり聖奈が代アニの本社に電話したことから、本社の人間が窓口として対応することになった。話し合いの結果、代アニがすべての費用を支払うことで、聖奈は納得。代アニは、いくつものライブハウスを会場として提案した。ところが、聖奈は自分で見つけた「SHIBUYA DESEO」を使いたいと提案。伊藤氏は、その料金を代アニ側が支払うことを約束した。

 しかし、聖奈はそれだけではおさまらず、1時間ライブの時間が後に押し、会場が移動したことでキャンセルするお客さんがいるかもしれないが、その部分の補償を要求した。

「変更が理由でキャンセルしたか判断がつきかねますし、商道徳上も支払うことはできないために、お断りしました。それに対して“わかりました”と口頭で話されて電話が終わったので、問題は解決したと判断していたのですが……」

 電話が終わったのは18時頃。これで、一件落着かと思いきや、21時40分になり、聖奈はブログとTwitterで一連の経緯を記したのである。

 ここまでの伊藤氏から話された一連の経緯を聞いて、改めて聖奈のブログを読むと一部、事実を歪曲している部分があることがわかる。

 公式サイトに記載しているブッキングのルールと、仮の予約をスケジュールに記載し、その後削除したという2つの点は、代アニ側の明らかのミスだ。ここまで記しているように、そのことは伊藤氏も「落ち度であり、誠心誠意謝るしかない」と認めている。

 だが「一方的な被害者」と見られている聖奈にも、問題点がなかったわけではない。

 それは、ブッキングのルール以前の問題として、3月に連絡した後、一度も会場を下見したり、スタッフと打ち合わせすることなしに「ラストワンマンライブ」を開催しようとしていたことである。会場を押さえておけば、自分は当日、会場に行くだけでPAや照明スタッフは自分の意のままに動くと思っていたのだろうか……。

 うがった見方をすれば、騒動事態が初のワンマンかつラストである聖奈による壮大な打ち上げ花火=炎上商法だともいえるのだ。

 そうした問題点を無視する形で、代アニ側に非難が集中していることについては、あまり気にはしていないと、伊藤氏は語る。ただ、まったく騒動には無関係の「OFFROAD」に対する中傷めいた言動や、事務所へのメールなどが行われていることには不快感を隠さない。

 伊藤氏は、最後にこう語った。

「私たちは、個人で活動されている方々も応援したいという方針で運営をしてきたのですが、このようなことがあっては、今後は考えなくてはならないかもしれない……」。

(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

最終更新:2016/08/31 07:15
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