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週刊誌スクープ大賞

“都議会のドン”に続き、安倍首相にも宣戦布告? 小池百合子氏「築地移転延期」で広がる波紋

 さて、小池百合子都知事は、11月7日に予定していた築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転時期を延期することを決めた。豊洲市場の土壌の安全性確認などが不十分と判断したからだという。

 文春は、五輪予算が当初7,300億円だったのが2兆円にまで膨らんでいる裏で、都議会のドン・内田茂都議とその関係企業が甘い汁を吸っていると追及している。

 以前から問題にしている内田氏が役員を務める東光電気工事(千代田区)は、有明アリーナの受注のとき、竹中工務店とJVを組んで入札したが、鹿島建設のJVの価格よりも9億円以上高かったにもかかわらず、技術点で満点が付き、7点近くの差をつけて「逆転落札」に成功したという。

 建築エコノミストの森山高至氏は、技術点で7点もの差が付くこと自体が非常に珍しく、しかも技術審査委員5人のうち、2人は都財務局幹部なので、普通なら価格点を重視するはずなのに、と疑問を呈する。

 同じように、築地移転の総事業費も09年時点の約4,300億円が約5,900億円に膨らんでいる。小池都知事は、この金額も精査すると言っている。だが、築地が移転しないと、五輪のとき、晴海選手村と新国立競技場を結ぶ「オリンピック道路」建設に支障が出る恐れがあるそうだ。

 そうなると、相手は内田だけではなく、東京五輪に前のめりな安倍首相とも事を構えることになりかねない。小池都知事の“覚悟”を、とっくり見せてもらおうではないか。

 そう思っていたら、今日発売の現代が、小池は豊洲移転延期ではなく、中止するはずだと報じている。

 ほんとかいな? 小池都知事は、築地の老朽化が激しいことは事実だから、筑地を使い続けるために改修工事をする。その工事が終わるまでの数年間は、豊洲を仮説の市場にするという案だというのだ。

 それでは、五輪道路といわれる環状2号線はどうするのか? 小池と側近たちが考えてきたのは、市場の南西をかすめるように通っている仮設道路を今後も使うという案。これなら、築地市場の8割は維持できるからだというのだ。

 しかしそうなれば、さらに費用が膨らんでいくことは間違いない。人気取りだけでやってしまうと収拾がつかなくなってしまうのではないか? 難しい決断である。

 今週の第1位は、どれを読んでも真相がわからない、夏目三久(32)の結婚&妊娠騒動。そういう意味ではどう進展するかわからない、まれで不可思議なスキャンダルである。

 夏目という女子アナには「スキャンダル」が取り憑いているようだ。日本テレビの有望なアナウンサーとしてスタートを切ったが、コンドームの箱を手にしてほほえむ写真がFLASHに載り、局をやめざるを得なくなり、フリーに。

 芸能界のドンといわれる田邊昭知社長(77)の田辺エージェンシーに入り、TBSの『あさチャン!』、日テレの『バンキシャ!』などに出演して人気者になるが、今度はお笑いタレントの有吉弘行(42)とうわさになり、日刊スポーツが「夏目と有吉熱愛・すでに妊娠」とスクープしたのである。

 本来なら慶事であるはずだが、なぜか田辺社長は激怒し、新潮によると「各局の担当者に対し、“日刊の記事には1秒も触れるな”と厳命」したというのだ。

 そのため、テレビで2人の熱愛について触れる局はなく、日刊スポーツは翌日も報じたが、「その他のスポーツ紙は単に、『事実無根』『事務所が否定』としか書かなかった」(新潮)。ドンの威光は、あのジャニーズ事務所をも上回ったというのである。

 報道を規制したばかりではなく、ドンは日刊スポーツ側への法的措置も検討しているといわれ、文春でTBS関係者が、ドンは「こっちは医師の診断書を出してもいいんだ」とまで言っていると報じている。

 ここまで田辺社長が怒るのは、他人がうらやむほど夏目を溺愛しているからだという。

「大社長の入れ込みようは現場でも話題になった。開始当初(『あさチャン!』のこと=筆者注)、2人が手をつないでTBSへ来たのを目撃されたこともあった」(文春)そうだ。

 このドン、52歳の時、所属タレントで15歳下の小林麻美と結婚しているように、年下をかわいがる性分なのかもしれない。

 スクープした日刊スポーツ側は報道内容に自信を持っているようで、一歩も引く構えは見せない。当の有吉は、文春の直撃に「何もないんです、本当に。全部誤報」と、全否定している。

 そこに9月1日付のスポニチが「夏目三久 熱愛、妊娠報道を完全否定」と、夏目の電話独占インタビューを掲載したのである。夏目はこう語っている。

「事務所にも私にも取材せず、電話の1本すら入れていないあのような記事は信用され、事務所が事実無根と言っても信じてもらえない。でも、もうはっきり言わせていただきます。このままでは自分の気持ちが壊れてしまう。記事に書かれているような事実は一切ありません。誰も信じてくれなくても、もう一度言います。事実ではありません」

 文春、新潮の報道を読む限り、夏目が有吉と付き合っていたことは事実のようだ。だが、妊娠の事実も、結婚して番組を降板するというのも、本人がここまで否定しているのだから、ないのかもしれない。

 ここからは邪推だが、寵愛する自分の事務所の所属タレントが男と交際するのを許せないドンが、すべてをなかったことにしようと、親しいテレビ、スポーツ紙を抱き込み、夏目や有吉にも口封じしたのではないだろうか? 真相はやぶの中である。夏目が子どものころに離婚した父親が、文春で娘を気遣ってこう言っている。

「あまりチャラチャラ、ああいう世界にいないほうがいいかなと思います」

 私もそう思う。現代は、夏目と有吉が付き合っていることは事実とし、日刊スポーツは交際よりも妊娠情報を先に入手したそうだから、病院関係者など確かなルートがあるのではないかと、芸能事務所幹部が語っている。

 TBSの『あさチャン!』は来月3月まで契約があるので、「降板はない」と言うしかなかった。あとは、芸能界を引退覚悟で、夏目が田辺のところを辞める気があるかどうか。

 有吉のほうは、田辺に対して「もう夏目とは会わない」という一筆を入れたという情報もあるそうだ。

 夏目をめぐる、田辺と有吉の三角関係のもつれか? 世の中にはよくある話だが、喜寿のじいさん絡みでは、スキャンダルとしてもあまり出来はよくない話である。

 いつになったら真相が明らかになるのか? ちょっと気になる話ではある。

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