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週刊誌スクープ大賞

小池百合子都知事の快進撃に、週刊誌もタジタジ……今度は東京五輪のドン・森喜朗を血祭りに?

 神奈川県横浜市にある「大口病院」は、呪われた病院なのか? 2人の高齢患者が点滴に消毒液を混入させられて死亡したが、2人が入院していた4階は、この事件とは関係ないかもしれないが、7月以降、48人が次々に亡くなっているという。

「元々ここは終末期医療を中心とした病院で、その中でも4階は重篤な患者さんが入っていた病棟だから仕方ない面もあるのですが」(新潮で大口病院に勤務する看護師)
 
 406号の大部屋にいた八巻信雄さん(88)の容体が急変したのは、9月20日の午前4時前頃。看護師が八巻さんの点滴を最後に替えたのは、19日の午後10時頃。アラームが鳴る1時間ほど前にバイタルチェックしたときは心拍数も血圧も正常だったと、病院関係者が話している。

 神奈川県警が司法解剖したところ、体内から界面活性剤が検出され、死因は中毒死であった。捜査を開始している最中の26日、同じ部屋にいた西川惣蔵さん(88)も、中毒死したのである。

 新潮によると、業者から納入される点滴の管理は厳重ではなく、犯行に使われた消毒液の主成分として使われる「逆性せっけん」の保管は言うまでもない。

 そうすると「点滴袋とチューブの結合部分のゴム栓に注射針を刺して消毒液を注入した可能性が高い。となると、やはり内部の人間の犯行を疑うしかない」(警察関係者)ということのようだ。

 新潮は、寝たきりの患者間のトラブルは考えにくいから「看護師にしかできないんじゃないか」(病院の看護師)と見ているようである。

 ここでは4月から、介護士のエプロンが切り裂かれたり、医師の机からカルテが抜き取られたり、8月には女性看護師がペットボトルの飲料を飲もうとしたら異臭に気がつき、調べたところ上部に注射針程度の穴が開いていたこともあったという。

 病院側は、こうした事実を警察に届けていなかった。ところが奇怪なのは、これらのトラブルを横浜市にメールで「告発」した“男性”がいたというのだ。

 この男性は、9月20日の事件も横浜市に通報しているのだ。新潮によれば、この告発者は特定されているという。

「彼の妻が大口病院の看護師。しかも、事件当夜に4階の担当だった看護師の1人です」(捜査関係者)

 さらに複雑なのは、8月のペットボトルの被害者の女性看護師は、その頃、神奈川署に相談に行って、病院から嫌がらせを受けている、病院の上層部に差別されたと訴えていて、現在は有休を取って休んでいるという。

 終末期医療で寝たきりの高齢者たちを殺すというのは、7月に神奈川県相模原市の障害者施設で19人を殺害した事件と似通った“におい”を感じる。

 この時点でまだ犯人は逮捕されていないが、抵抗できない障害者や高齢者という弱者がいる施設での犯罪は、これからますます増えるのだろう。

 ポストによれば、犯人が捕まってもそれからが難航することが予想されるという。

「医療施設や老人ホームでの事件では、被害者の証言能力に限界が出てくるケースが多い。薬物をはじめとした医療の専門知識も立証の障害になる。容疑者の自供に頼ると、後に証言を翻された時に公判を維持できなくなる」(ベテラン捜査員)

 だが、まずは早く犯人を捕まえてもらいたいものである。

 ところで、小池都知事の快進撃はまだ続いているようだ。豊洲移転問題に続き、都知事の選んだ大学教授らのチームが、「2020年東京五輪・パラリンピックの総経費を『3兆円超の可能性』と示し、大幅な計画見直しを迫った」(朝日新聞/9月30日より)。都議会のドン・内田茂と石原慎太郎だけではなく、東京五輪のドン・森喜朗まで血祭りに上げようというのである。
 
 この小池都知事の早さに、週刊誌はついて行けていない。文春は「石原とドン内田“無責任コンビ”の癒着」、新潮は「バカな話が多すぎる『豊洲パンドラ』10の疑問」をやっているが、内容的には見るべきものがない。

 小池都知事のスピード感のある進め方はいいと思うが、いつまで続けられるか、どこを落としどころにするのかで、都民の世論はガラッと変わるかもしれない。

週刊プレイボーイに、興味深い記事がある。プレイボーイによると、都庁内部では豊洲はもう無理だということで、それに替わる場所を探しているというのだ。

 都庁の新市場整備部職員A氏が、こう話している。

「浮上しているのが、現在の大田市場を大幅に拡張し、そこに築地市場を移す案なんです」

 大田市場は青果を中心に水産物や花も扱う総合市場で、羽田空港、流通センター、大井埠頭に近く、物流スペックは高いそうである。海側には倉庫や公園などが広がる城南島が隣接しているし、国道357号、首都高湾岸線も近いので、新しい道路を整備する必要がないという点も評価されているという。

 90年頃にもここへの移転は検討されたらしいが、補償金などの折り合いがつかなかったようだ。

 ここなら、費用も1,200~2,000億円ほどでできるという。

 現代によれば、「チーム小池」というのがあり、ここでいろいろな可能性を探っているという。小池都知事は最初から、豊洲移転そのものを見直すことを「本命」と考えていたそうである。

 そして、今後の軸になるのは、築地市場の改修工事を行って「新・築地市場」としてリニューアルし、工事の間だけ豊洲へメインの市場機能を移す。そして「新・築地市場」ができたら、豊洲は物流拠点プラス商業施設として改装するという案だそうだ。

 なるほど、とも思うが、このところ、少し小池都知事の発言が微妙に変わってきたり、言いよどんだりするのが気になる。

 豊洲移転だけではなく、東京五輪の費用も見直すとしたことで、相当なプレッシャーが「上から」かかってきていることは間違いない。

 彼女の正念場が近い。

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