【インタビュー】フリーランスになって「よかったことしかない」デビュー25周年、宍戸留美の現在地
──今回の作品についてもお伺いしたいのですが、CDのクレジットに全曲日付が入ってますよね。これは収録をした日ということでしょうか?
宍戸 はい、そうです。
──一番古いのが「早く抱いて」で、2010年。そこから、今回のアルバムを出すまでの間に『CHERBOURG→BRIGHTON』『女』『Ruminescence』という三部作を発表されています。この『東京幻想曲集』は、それらのアルバムとはまた違った流れで作られているんでしょうか?
宍戸 私は、一時下北沢に住んでいて、スタジオがあるのでいつでもレコーディングできるようにしていました。そのときに配信のみで出していたものや、アルバムのコンセプトから外れてしまっていた曲をまとめたいな、と思い作ったのが今回のアルバムです。
──9曲中4曲を宍戸さんが作詞されています。宍戸さんの詞の世界は、どこか無国籍な印象を受けるのですが、何か意識してらっしゃいますか?
宍戸 それは多分、アレンジとか楽器の影響が大きいと思います。あとは、30代にひとり旅をたくさんして、そこで知った価値観もありますね。先日、外国人の女の子に曲を聴いてもらったら「カーラ・ブルーニみたい」と言われました。大好きだったので、うれしかったです。
──写真集も同時に出されていますが、紙質などにもこだわられていますよね。
宍戸 どんな形にするか、いろいろ案があったんですが、こだわってみました。だいぶ予算はオーバーしてしまいましたが(笑)。
──写真の選定もご自身でやられたんですか?
宍戸 はい。何万枚という写真の中から選びました。ずっと同じ人(増田賢一氏)が撮ってくれているというのは、例がないと思います。10年ぐらいならまだしも、25年ですからね。
──今回は25周年ということで、CDと写真集を作られましたが、今後何か作ってみたいものはありますか?
宍戸 このクラウドファンディングは、毎年のルーティンにしていきたいと思っています。あとは、アニメのキャラクターとして歌った曲も別々のレコード会社から出ているので、それをセルフカバーしてCDにしたいですね。
──先日、元アイドルの田中陽子さんとライブをされましたが、当時仲が良かった人とは今でもお付き合いがあるんですか?
宍戸 ありますね。今活躍している人以外にも、会ったりする人は多いです。
──人とのつながりで言うと、今までたくさんの方とユニット活動をされたりしています。どういう経緯でユニットを組まれることが多いんでしょうか?
宍戸 きっかけは、ライブを一緒にやった時にコラボをしたりして、そこから始まることは多いですね。
──先日、森下純菜さんと一緒にライブをされましたが、彼女の印象はいかがですか?
宍戸 彼女とは一緒にやっていて楽しいですし、「こんなすごい人いるよ」っていうのも伝えたいです。もう「アイドルの鑑」じゃないですか。次にやる大阪でのセットリストも作っていますが、とても楽しいです。衣装も振りも一生懸命頑張っています。
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