【インタビュー】フリーランスになって「よかったことしかない」デビュー25周年、宍戸留美の現在地
■「元祖地下アイドル」と呼ばれて
──フリーになった頃のお話も伺いたいのですが、宍戸さんは「元祖地下アイドル」とも言われますよね。当時はそのことを意識してましたか?
宍戸 ライブハウスで歌うようになったときは、もう自分がアイドルとは思っていなかったので、普通に歌手として歌ってる意識でしたね。
──ずっとフリーでやってきたわけですが、一人でやることのメリットはどんなところでしょう?
宍戸 とにかくよかったことしかないです。番組とか作品のオファーが来たときでも、マネジャーさんや事務所の意向を気にすることなく、ダイレクトに内容をやりとりできますし、直接どういうものが求められているか、仕事の内容もわかるので。
──それはもう、18歳でフリーランスになった当初から感じていましたか?
宍戸 でも、最初の頃は騙されたりもしてましたよ。レギュラーで番組やったのに、ギャラを支払ってもらえなかったり、営業をやってもお金がもらえなかったり。
──いろいろ苦労もされてるんですね。今、フリーで活動されているアイドルなどもいますが、それについてはどう思いますか?
宍戸 いや、危ないですよね。もう学校始めようかと思いますよ。
──学校?
宍戸 フリーランスアイドルについて教える学校。お客さんとの接し方とか。例えば、一人でお客さんと話していて、それと並行して物販でお金のやり取りをしたり。経験のない若い子には無理ですよ。もう、その学校を卒業した人しか活動できないようにしてもいいくらい。
──今はいろんな売り方があって、歌手のありかたにもさまざまな意見が出ていますが、そのあたりで何か感じていることはありますか?
宍戸 ライブのパフォーマンスにしても、料金に見合うだけのことをしているかどうかは大事ですよね。きちんとした芸を見せてお金をいただくというのが正しいと思います。その努力なしに、物販だけに力を入れたりするのはちょっと違うかなと。確かに「元祖地下アイドル」と言われたりしますが、そこと同じジャンルに見られるのは、ちょっと心外ですね。
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