【インタビュー】フリーランスになって「よかったことしかない」デビュー25周年、宍戸留美の現在地
──今でも「アイドル」と言われることについてはいかがでしょう?
宍戸 「アイドル」という言葉が一人歩きしていて、そういうくくりにされてしまうことはありますね。例えば「長嶋茂雄」さんとか「ビートルズ」とかを「アイドル」と言うのであればうれしいですが、いわゆる「ビジネスとしての女性アイドル」という意味では、私はアイドルではないです。アイドルというのは、若い人の一瞬の輝きを呼ぶのだと思っているので。
──なるほど。アイドル時代から含めてですが、宍戸さんのファンの人は長く応援してる人が多いですよね。
宍戸 そうですね。この間ライブで仙台に行ってきたんですが、20人ぐらい来てくださいって、すごく一体感のあるライブができました。このくらいの人数だと、一人ひとりと熱く会話もできます。とても楽しかったし、充実していました。
──地方のイベントだと、どのくらい人が集まるかわからないので、不安な部分はありませんか?
宍戸 クラウドファンディングでもそうですが、やる前から「失敗したらどうしよう」とかは全く考えないんですよ(笑)。かっこつける必要もないし、失敗したら失敗したで、そこで人生が終わるわけでもないですしね。別に恥ずかしいことではないですから。
──CDが売れない時代といわれていますが、プロモーションなどについてはどう考えていますか?
宍戸 例えばテレビの「あの人は今」のようなものに出ても、それでCDが売れることはないと思います。「ああ、そんな人いたなぁ」という感想だけで。やはりお店で歌って、聴いてもらうというのが一番ですね。生で触れ合うとか、生でパフォーマンスを見てもらうというのがいいなぁと思います。その点は、昔のデパートの屋上でのアイドルイベントと変わらないですよね。
──今、歌手や声優などいろいろなことをされていますが、今後やってみたいことはありますか?
宍戸 プラネタリウムの音声ガイドや、美術館のガイドとかやってみたいです。ああいうのって、公共の場ですけど、一対一で聴いてもらえるじゃないですか。それがとても楽しいし、作品が倍に広がる感じがします。また、声優としてはディズニーや外国映画の吹き替え、ナレーションなどもやってみたいです。
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