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【おたぽる】

読めばゴジラもウルトラマンも、カッコよく描けるようになれる!? 『開田裕治 怪獣イラストテクニック』

1611_kaida02.jpg第三章より。各パーツの着彩

 イラストを描けない自分としては、“イラストテクニック”で楽しかったのが「怪獣画の背景」。自分で撮影した写真を「ビル」「夜景」「空」「雲」などにわけてデータベースを作成している写真。これはライターにとっても何か流用・活用できそうと思った次第。そして第三章「実践編」の「ラフイメージの作成」も興味深かったところ。さらさらと描いているのだが、すでに開田画っぽくなっているし、こうやってイメージしているんだなと思えて楽しい。

 ラストでは、開田と『ウルトラマンオーブ』メイン監督として知られる田口清隆との対談を収録。怪獣映画の出会いや思い出から始まり、作中で壊したい東京の建物についてなど語っている。ベーシックな内容となっているが、“怪獣の怖さ”についての、「人間みたいな白目と黒目をはっきりした怪獣を描く」「怪獣は生物としてありえない姿をしているからこそ、生物的にいようにリアルな部位が1箇所でもあると、そこがとても怖く感じますね」といった発言が印象的であった。なお1番おもしろかったのは『GODZILLA』(98年)に怒っていたところ。やっぱりプロでも怒りますよね……。

 イラストレーターやイラストレーター志望者が読んだら、どんな感想を持つのかはわかならないが、特撮ファンであれば素直に楽しめる1冊。イラストレーターとして有名なだけに、開田の画集は何冊も出されているが、そのテクニックに迫るというテーマは珍しいので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。

■『開田裕治 怪獣イラストテクニック』
・発売中
出版元 : 株式会社玄光社
定価  : 本体2,500円+税
コード : ISBN978-4-7683-0762-5
判型  : A4変型判 160ページ
公式サイト: http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=11259

最終更新:2016/11/08 07:15
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