全裸シーンで『妖怪ウォッチ』がBPOに……!? 今月のBPO「視聴者の意見」斜め読み!
放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する、第三者の機関・BPO(放送倫理・番組向上機構)。そのBPOが「2016年10月に視聴者から寄せられた意見」を公式サイトで公開した。今月もいろいろと興味深い“意見”が寄せられていたので、ざっくりと紹介してみたい。
まず、おたぽる的に気になったのが、「アニメ番組で主人公の男児が全裸になるシーンがあった。突発的かつ不本意な形で服を脱がされたシーンについては問題ないと思うが、教室で自ら全裸になるシーンは子どもの教育上問題があるのではないか」というご意見。
今クールでこれほどまでに攻めていた“紳士枠”アニメがあっただろうか? ちょっと調べてみたところ、どうも10月21日に放送されたTVアニメ『妖怪ウォッチ』(テレビ東京系)の、第143話の後半で放送された「妖怪総ナメ」を指してのご意見のようだ。
風呂場のアカを舐めるだけでは物足りなくなった妖怪“あかなめ”が、USAに進出し大スターに。必殺技の総舌レッドカーペットは、アカデミー賞から全ての賞を欲しいままにする誰もがうらやむ妖怪、という設定の妖怪“総ナメ”。
主人公のケータがフミちゃんに、賞を総ナメして、いいところを見せたいと、この妖怪“総ナメ”に舐められることになるのだが、ノリノリで全裸になってしまうのであった――というストーリー。平日夕方という放送時間帯を考えるとたしかにちょっとヤバイ気もする。放送時は実際、「PTAに怒られるぞwww」「これはアウト」といった声も、ネットやSNS上では一部上がっていたが、あくまで小学生向けのギャグの範囲内という気もする。BPOに寄せられる意見は相変わらずだなと思った次第。
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