全裸シーンで『妖怪ウォッチ』がBPOに……!? 今月のBPO「視聴者の意見」斜め読み!
今月の意見で数が多く、かつ目立っていたのは「豊洲市場移転」、そして「ミュージシャンの活動自粛」「芸人が大勢出ていた期首番組について」といったところ。
「ミュージシャンの活動自粛」とは、10月3日に川谷絵音が起こした不祥事により、“ゲスの極み乙女。”が当面の活動の自粛を発表したことに関する報道のあり方だろう。「ミュージシャンの外見を名指しで『気持ち悪い、ブサイク』とは何事か。(中略)私達ファンはみんな怒っている。番組が面白ければ一人の人間の人生なんかどうなってもいいのか」「出演者がその歌手の容姿を揶揄していた。容姿をあげつらって”いじって”いたが、学校でも同じようなことが起こっている。これはいじめに相当することだ」といった意見が。
ゲス川谷のルックスに関するコメントに、一部の視聴者は激怒のようす。たしかにいくらゲス川谷がゲスとはいえ、反撃を受けないであろうところから、一方的に叩きまくっていたようすはあまり気持ちがいいものではなかった。なお、「ゲス川谷 蔑称」などのキーワードでググると、ネットではもっと酷いあだ名や彼のルックスについてのコメントが溢れかえっている。さすがはゲス。
さて、「芸人が大勢出ていた期首番組について」という意見だが、これはすでに審議入りとなった『オール芸人お笑い謝肉祭 ’16秋』(TBS系)のこと。
BPOでは、「『オール芸人お笑い謝肉祭‛16秋』内のコーナー『大声厳禁 サイレント風呂』と『心臓破りのぬるぬる坂クイズ』について、視聴者から「男性同士が股間を触る行為などがあった。内容が下品だ。子どもに説明できないような番組はやめてほしい」「浜辺で芸人がローション階段を全裸や下半身露出で滑り落ちるシーンが放送された。”裸になれば笑いがとれる”という低俗な発想が許しがたい」といった意見が寄せられ、「『委員会としてこれまで何回も指摘していることが理解されていない。どのような経緯で放送に至ったのかなど確認したい』などの意見が出され審議入りを決めました。委員会では、質問書を当該放送局に送って回答を求めることにしました」と、審議入りの経緯を説明している。
改変期の特番で、芸人たちが騒ぎ、脱ぐ――いかにもBPOに意見が寄せられそうな番組ではあるが、今月は「神経質にならずに、あのような番組を潰さないでほしい。私はあのような番組を楽しく見て育った。」「時代が変わったとはいえ、こういう番組があってもいいと思う。」などといった、審議入りへの反対意見も掲載しているのが興味深いところ。はたして審議の結果はどうなるのか、そして来月以降はどんな意見が寄せられてしまうのか、成り行きにも注目してみたいと思う。
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